内容説明
戦時中、政府のプロパガンダを国民にわかりやすくアピールする目的で、昭和13年2月から20年7月まで発行されていた国策グラフ雑誌『写真週報』。当時掲載された350点を超える画像を紹介しつつ、そこから読みとれる当時の政策、国民の生活や意識を立体的に描き出す。下巻「戦時日本の国防・対外意識」では、啓蒙活動による国防意識の刷り込みや、大東亜共栄圏構想や南進政策といった外交方針、同盟国ナチス・ドイツの礼賛と英米に対する誹謗などがいかに喧伝されたかを明らかにする。
目次
第1章 敵撃滅!!「大戦果」報道―窮迫する戦局と「大本営発表」の虚実
第2章 空襲に備えよ―民間防空の変容
第3章 進め、新生東亜の同朋と共に!―東アジア連帯論の鼓吹
第4章 南方を目指せ!―「平和裡」の南進アピール
第5章 アジアの「独立」を目指せ!―大東亜共栄圏の誕生とその虚実
第6章 若く強きドイツ―友邦ナチス・ドイツ礼賛
第7章 鬼畜米英への道―対英米観の変容
著者等紹介
玉井清[タマイキヨシ]
慶應義塾大学法学部教授。法学博士。1959年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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