学術書の編集者

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  • サイズ B6判/ページ数 198,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766423525
  • NDC分類 021.4
  • Cコード C1000

出版社内容情報

名古屋大学出版会の編集長として、学術書出版を牽引する著者が、編集・本造りについて語る、現役編集者必携、志望者必読の編集論。▼読むこと そして 挑発 = 媒介



名古屋大学出版会の編集長として、数々の記念碑的な企画を世に送り出し、

日本の学術書出版を牽引する著者が、編集・本造りの実際について縦横に語る、

現役編集者必携、志望者必読のしなやかな鋼の如き編集論。

はじめに



序 章 学術書とは何か

 1 悲観せず、楽観せず ―― 出版をめぐる状況から

 2 情報か、知識か ―― 学術書をめぐる現状から



第1章 編集とは何か ―― 挑発 = 媒介と専門知の協同化

 はじめに

 1 編集の役割(1) ―― たて・とり・つくり

 2 編集の役割(2) ―― 読むこと、そして挑発 = 媒介

 3 専門知の媒介 = 協同化の必要性

 4 専門知と徳科学論

 5 専門知の協同化の類型

 6 共通の知的基盤と「新しい教養」

 7 知識のメディエーションと「知識人の機能」

 8 大学出版・学術書出版の役割

 おわりに



第2章 企画とは何か ―― 一つのケーススタディから

 はじめに1 ―― 話すのが苦手で著者に会うのが怖い編集者として

 はじめに2 ―― ほんとうのはじめに

 1 本の紹介 ―― 『漢文脈の近代』 という研究書

 2 出版企画について ―― 一般的な但し書き

 3 長い長い因縁話(1) ―― 「アジアからの衝撃」

 4 長い長い因縁話(2) ―― 文学への転位

 5 長い長い因縁話(3) ―― 著者を求めて

 6 長い長い因縁話(4) ―― 論文「小説の冒険」

 7 ようやく著者に会う

 8 目次案 ―― 論文集をつくる

 9 原稿の編集過程 ―― 時間との戦い

 10 そのほか三つほど ―― 装丁・タイトル・文章

 おわりに ―― 出版企画の点と線



第3章 審査とは何か ―― 企画・原稿の 「審査」 をどう考えるか

 はじめに

 1 学術書の信頼性と 「審査」

 2 ピアレヴューの限界と学術書編集者の役割

 3 日本の学術書における 「審査」 をどのように考えるか

 4 さらに具体的な問題をいくつか

 おわりに



第4章 助成とは何か ―― 出版助成の効用と心得

 はじめに

 1 出版助成の社会的効用

 ―― 好循環による公共的価値の実現のために

 2 「採算」 にとっての出版助成の効用

 3 「採算」 以外の点での出版助成の効用

 4 新たな出版企画に積極的・能動的に挑戦するための手段として

 5 出版助成のデメリット

 6 インターネット上での研究成果の公開との関係



第5章 地方とは何か ―― 学術書の「地産地消」?

 はじめに

 1 本の 「地産地消」?

 2 普遍的な知の 「地方」 性

 3 「めんどくさい」 知とその普及

 おわりに



付 録 インタビュー「学問のおもしろさを読者へ」

 1 企画が生まれるまで

 2 橘流 「編集活動」 とは

 3 大学出版部の編集活動について





あとがき

初出一覧

参考文献

橘 宗吾[タチバナ ソウゴ]
橘 宗吾
名古屋大学出版会 専務理事・編集部長。大学出版部協会理事(中部地区担当)・編集部会副部会長。1963年兵庫県加古川市生まれ。1989年京都大学文学部フランス語・フランス文学科卒業。以後、一貫して名古屋大学出版会で学術書の編集に携わり、1997年より編集部の責任者も務める。人文学・社会科学を中心に幅広い分野の書籍を手がけ、担当した書籍は、さまざまな学会賞のほか、日本学士院賞、大佛次郎賞、毎日出版文化賞、日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞、アジア・太平洋賞、大平正芳記念賞、角川源義賞、和辻哲郎文化賞、渋沢・クローデル賞、マルコ・ポーロ賞、ピーコ・デッラ・ミランドラ賞、レッシング翻訳賞、日本翻訳文化賞、同出版文化賞などを受賞。受賞数は100を超える。そのかん名古屋大学出版会も、1998年の梓会出版文化賞特別賞のほか、2007年に「学術分野での先駆的出版活動」が認められて中日文化賞を受賞した。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

15
以前から名古屋大学出版会のラインナップは魅力的な作品が多いと感じていたが、本書を読んでその要因の一端が垣間見えた。◆同出版会で編集に携わる著者が、学術書の出版をめぐる状況から、編集の役割、企画・審査、出版助成の効用などを平易な語り口調で著述している。◇編集者は研究者(専門家)の盲点に外部からの声で「挑発」することで、専門と社会のあいだの媒介者の役割を果たす、と、口で言うのは簡単だが、ここが編集者の力量に依る所なのだろう。質の高い作品を出し続ける事と出版社経営の両立に苦労がありそう。2017/12/18

勉誠出版営業部

4
同僚から教えてもらった、橘宗吾さんの『学術書の編集者』を読了。名古屋大学出版会の現役の編集者の方による、学術書(≒専門書)の編集への考えをまとめたもの。編集に対する姿勢は、見習うべき点が多い。2016/10/29

A

3
編集者は筆者を挑発する 学びの協同体を作れるのが魅力2023/07/10

Shun'ichiro AKIKUSA

2
斎藤先生との本づくりの話のあたりが特に興味深い。あと、注で「出版助成はだめもとでどんどん申し込ませるべき、失敗しても著者に引け目を感じさせることができる」(大意)とか。いろいろぶっちゃけられている。2016/12/03

kot

2
情報としての「論文」とは異なり、社会との関係としての「学術書」と関わることの意義を、編集者の視点で書かれている。「学術書」の今日的な意味をとても丁寧に記述されており、社会に開くということがいかに重要で大変なのかが分かった。他の業種の方にも読んで欲しい、と感じる本である。2016/10/03

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