内容説明
自家受精は遺伝子が壊れて進化した!ある植物は自家受精ばかり行ない、また別の植物は自家受精をかたくなに拒む。このちがいは何なのか。長年の論争に遺伝子解析から挑む。
目次
第1章 自家受精の研究をはじめるまで(進化生態学の研究がしたい;植物の性表現のモデルをつくる ほか)
第2章 シロイヌナズナにおける自殖の進化(チューリッヒへ;自家不和合性とは ほか)
第3章 自殖の進化に見られる普遍性(次なるターゲット;倍数体植物のS遺伝子座解析 ほか)
第4章 シロイヌナズナ再び:自殖はいつ進化したのか(突然のメール;ウィーンへ ほか)
第5章 残された問題(解いたのは結局「歴史物語」だった;自殖シンドロームの進化 ほか)
著者等紹介
土松隆志[ツチマツタカシ]
1983年生まれ。2010年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了。博士(学術)。チューリッヒ大学博士研究員、グレゴール・メンデル研究所博士研究員、東京大学大学院総合文化研究科助教を経て、千葉大学大学院理学研究院生物学研究部門准教授。専門は進化生物学、集団ゲノミクス
斎藤成也[サイトウナルヤ]
国立遺伝学研究所教授
塚谷裕一[ツカヤヒロカズ]
1964年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、博士(理学)。現職は東京大学大学院理学系研究科教授。岡崎統合バイオサイエンスセンターおよび放送大学の客員教授も務める
高橋淑子[タカハシヨシコ]
京都大学大学院理学研究科生物科学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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