内容説明
福澤諭吉の精神に学びつつ、現代日本が直面する問題の本質を明快に論じる時論と、福澤の公共哲学の意義を鋭く説く論考を集成。現代に蔓延するペシミズムを回避し、深く考え行動する勇気が湧く、実践の書。
目次
第1部 議論の本位を定める―時論二〇〇八‐一二(金融・経済危機とその行方―歴史的考察;政権交代に期待する;共同体構想を性急に語るなかれ;リーダーは明晰に語るべし;「対等な日米関係」の行方 ほか)
第2部 福澤諭吉の「公智」(福澤諭吉の公共性の哲学;経済学における厚生概念と人間の幸福―「所得」と「比較」について;公と私の平衡―高橋誠一郎の福澤観から;伝統の再解釈としての明治思想史―坂本多加雄『市場・道徳・秩序』解説;大阪慶應義塾が福澤諭吉と金玉均を結びつけたのか ほか)
著者等紹介
猪木武徳[イノキタケノリ]
青山学院大学特任教授。1945年生まれ。1968年京都大学経済学部卒業。1974年マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院博士課程修了。大阪大学経済学部教授、同学部長、国際日本文化研究センター教授、同所長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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