内容説明
絶え間なく変化する企業境界の動態を捉えて株式会社と資本主義の共進化を論じ、シュンペーター賞受賞に導いた問題作。シュンペーター、チャンドラーの魂がここに甦る。
目次
第1章 合理化の進展
第2章 企業家の陳腐化
第3章 個人資本主義
第4章 株式会社の勃興
第5章 企業家の復権
著者等紹介
ラングロワ,リチャード・N.[ラングロワ,リチャードN.][Langlois,Richard Normand]
コネチカット大学(アメリカ)経済学教授、経営学特別教授、農業・資源経済学教授。2006年度シュンペーター賞(国際シュンペーター学会)受賞。専攻は、組織経済学、制度経済学、経済思想、経済史
谷口和弘[タニグチカズヒロ]
慶應義塾大学商学部教授。ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネススクール(イギリス)アカデミック・ビジター。南開大学商学院(中国)訪問研究員。専攻は、比較制度分析、戦略経営論、会社論、グリーン・バリュー社会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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koji
3
著者はシュンペーター賞受賞者。原著タイトルの直訳は「産業資本主義者のダイナミクス」ですが邦訳は「消えゆく手」。アダムスミスの「見えざる手」からチャンドラーの「見える手」へ。そして、シュンペーター、チャンドラーの知的貢献を大規模株式会社の盛衰を説明できるくらい大きな枠組みに位置付ける著者は、1990年代以降を「消えゆく手」と位置付けます。それは市場が厚みを増し緩衝の緊張度が低下することによる起こる現象です。頁数は少ないですが、密度の濃い書物でかなりの知識を有しないと読み通すことは難しそうです。苦しみました。2012/03/07
メルセ・ひすい
1
15-109 訳不良 読みにくく分かりにくい 訳者の理解が不足。J.シュンペーター、A.チャンドラー、R.コースなどの業績を辿りつつ、企業家、株式会社、資本主義市場の関係を明かす。企業研究の最先端に触れることができる。2011/12/17
キミ兄
0
見えざる手、見える手、消え行く手、に沿って学説を整理。☆☆。2012/01/08