内容説明
今回の舞台は社会保障国民会議。気づいてみれば、すべての分科会に登場し、「社会保障を充実させて、内需主導型の経済へと体質改善を!」と説いてまわる。崩壊する医療介護に、不信高まる年金に、疲弊する地方に、そして手付かずの少子化に、この処方箋が効く。
目次
第1部 社会保障国民会議 親会議のことなど(社会保障国民会議は、どうなると思う?;もし福澤諭吉の租税論を伊藤博文たちが打ち消していなければ ほか)
第2部 雇用・年金分科会のことなど(社会保険方式論者ねぇ、まぁ、悪くはないけど違和感はあるね―プロと素人の見解の相違としての基礎年金財源方式と混合診療問題;次期総裁候補が「基礎年金を全額税負担に」と言ったというけど―それがどうした? ほか)
第3部 医療・介護・福祉分科会のことなど(医療崩壊阻止には「見積書」が不可欠;この期に及んでも「医療に無駄がある」論の根強さの原因は? ほか)
第4部 少子化・仕事と生活の調和分科会にて(シミュレーションは使い方で役割が変わる)
第5部 社会保障国民会議、その後(どう考えても、年金で最大の問題は第一号被保険者に被用者が四割以上いることなんだよなぁ;人は消費者であり労働者でもあるという人間の二面性について ほか)
著者等紹介
権丈善一[ケンジョウヨシカズ]
慶應義塾大学商学部教授。博士(商学)。1962年福岡県生まれ。1985年慶應義塾大学商学部卒業、1990年慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程修了。嘉悦女子短期大学専任講師、慶應義塾大学商学部助手、同助教授を経て、2002年より現職。2008年社会保障国民会議委員、2009年現在、社会保障審議会年金部会、高齢者医療制度に関する検討会に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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