出版社内容情報
グローバル化によるIT革命の波に直面する非民主主義体制であるアラブ諸国政府は、インターネットに対してどのような政策的対応を図っているのか。現地取材を重ねた著者が、各国の情報統制の現状を政治的な視点のみならず、統制を可能にする技術面からも分析。
内容説明
グローバル化、情報化の波に直面するアラブ諸国政府は、インターネットに対してどのような政策的対応を図っているのか。権威主義体制のアラブ諸国に長期滞在し、情報統制政策の立案・実施に係わる政府官僚・政府系機関幹部・ICT関連企業幹部への取材を重ねた著者が、各国の情報統制の現状を技術的・政治的な視点から詳細に分析。情報化の推進により経済的な利益を最大限に得つつ、同時に政治的リスクを最小限に抑制する、アラブ諸国の情報統制政策の実態をあきらかにする。
目次
序章 インターネット時代の非民主主義国家
第1章 情報化の波に直面するアラブ諸国
第2章 情報統制のパターン
第3章 コード層でのインターネット・コントロール
第4章 物理層でのインターネット・コントロール
第5章 インターネット・コントロール政策をみる視点
第6章 インターネット・コントロール志向型情報統制国家
第7章 インターネット・コントロール放棄型情報統制国家
第8章 アラブ諸国のインターネット・コントロール政策
終章 グローバル化とアラブ諸国
著者等紹介
山本達也[ヤマモトタツヤ]
名古屋商科大学外国語学部専任講師。1975年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。シリア国立アレッポ大学学術交流日本センター主幹・客員研究員、慶應義塾大学COE研究員(RA)などを経て、現職。専攻は、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Kenji Suzuya
Meroe