日本の英語教育に必要なこと―小学校英語と英語教育政策

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766412949
  • NDC分類 375.893
  • Cコード C0037

内容説明

日本の英語教育の理念・目的は何か?“小学校英語”はどうあるべきか?「小学校での英語教育は必要か」という問題提起から始まった議論は、「小学校での英語教育は必要ない!」へと発展。“小学校英語”第3弾は、「英語教育が目指すべき道を求めて」をテーマとして日本の英語教育政策を多彩に論ずる。

目次

1 英語教育政策を考える(原理なき英語教育からの脱却を目指して―言語教育の提唱;英語教育の原理について;英語を「教えない」ことの意味について考える ほか)
2 小学校英語を考える(小学校での外国語教育―期待すること、考慮すべきこと;公立小学校における英語教育―議論の現状と今後の課題;小学校英語の必要性の主張のあとに必要なこと ほか)
3 ことばの教育を考える(英語教育の目的―入門教育か運用能力の育成か;対談 ことばの教育をめぐって)

著者等紹介

大津由紀雄[オオツユキオ]
慶應義塾大学言語文化研究所教授、東京言語研究所運営委員長。1948年東京都大田区生まれ。立教中学校から立教大学まで進み、日本経済史を専攻した後、英語教育改革の夢を抱いて、東京教育大学へ学士編入。同大学院修士課程を修了するころまでに、生成文法と認知科学に強く引き付けられる。MIT大学院言語学・哲学研究科博士課程に入学、1981年、言語獲得に関する論文でPh.D.を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

14
日本は生き残りのため、グローバル人材を輩出する責務がある。それで、小学生から英語を、という動き。高校指導要領が求める力が高過ぎると思うのは評者だけであろうか。あれでは大学生でもできない者もいるので。市川力先生は、英語よりも日本語で発表できることが先決だと指摘(67頁)。昔よりは発表する場面は増えたが日英双方の力量を高めるのは容易でない。鳥飼玖美子先生からは、異文化間の個人間のコミュニケーションという意味を熟考させられる(138頁)。菅正隆先生は、小学校英語で他科目の積極的聴き方に変化した、と(268頁)。2013/07/06

Nobu A

6
2006年初版。シンポジウムシリーズ最終回「英語教育が目指すべき道を求めてー英語教育政策を考える」を記録した本著。今回は文科省初等中等教育局教育課程課教科調査官、菅論文が全て。他の論客と比較しても明快。参考文献は本人のものだけの視野狭窄の論考。中学生の英語に対する好悪、重要性、理解度のアンケート結果を皮相的な考察。年度別比較や理由等の追跡調査もなし。正に上意下達。既に始まった小学校での早期英語教育。どうなることやら。シリーズ初巻が一番興味深く、所々で飛躍するようになり焦点が霞み始めた。でも、勉強になった。2022/01/27

Riopapa

3
いろいろな立場の人が発言しており、小学校英語教育の問題点を多角的に見ることができた。多くの専門家の反対を押し切る形で小学校英語教育が始まったが、成果が出るかどうか、見守るしかないのか。2014/06/17

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