内容説明
ずっと心に抱えていた闇を、今なぜここに記したか。人が「老いる」ということ、人が生きる意義、親子とは、家族とは何か?母の病と介護の体験を通して振り返ってみたかった。
目次
第1章 曇りガラスのような瞳で
第2章 血と絆
第3章 母と夫と娘たち
第4章 天使と悪魔
第5章 恐怖のヘルパー遍歴
第6章 疑問だらけの介護ビジネス
第7章 母への愛
著者等紹介
安藤和津[アンドウカズ]
東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演する傍ら、文部科学省、法務省等の審議委員も務める。二人の娘の母であり、夫君は俳優・映画監督の奥田瑛二氏
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感想・レビュー
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ゆうゆう
8
いつかは老いるものと思っていただろうが、その老いでも、単純に衰えていくのと、病気に勝てなくなっていくのとでは、少し違うのだろうか。少し前なら、どちらの原因がつよいかなんてわからず亡くなっていた方も少なからずいたのではないか。そう思うと20年以上前からの脳腫瘍、気が付いた時には手遅れ、現代だから脳腫瘍と分かっただけではないのか、とも、ふと思う。身近な人を見送るにも、変化にも、胸が痛むが、一つ一つが日々お別れの儀式なのかもしれない。家族の物語。2020/09/13
抹茶モナカ
6
ブックオフで購入した。ヘルパーさんは、介護をしに来ているのだ、と、少し自分の考え方を反省した。はじめの方は、異変についての話なので、あまり面白くなかったけれど、ヘルパー導入の後は勉強になった。2023/05/05
miminana*
2
幼少期からのお母様との暮らしや、介護生活、家族との絆、読みやすくまとめられています。とても自分には介護は出来ないなぁ、なんて思ってたものだけど。だんだん他人事では済まない問題になってきた。介護、ヘルパーについての問題点を挙げられてますが現実的に殆ど解消されていないですね…この本すでに10年以上も前に刊行されたものなのに…(>_<)介護するにあたって何をどうするのが一番ベストなのか家族ぐるみでしっかり向き合いたい。それにしてもヘルパー頼むのは本当に難しそう(>_<)笹本恒子さんの本でも書いてあったなぁ。2016/05/17
barabara
2
今、活躍している娘さん達につい注目して読みました。老いるって悲しく淋しいことだけど、自分が娘にしてきた以上のことは、娘家族から返してもらったのは、しっかり子供を見て育てていたからなのだ、としみじみ。2012/02/25
きち
2
安藤和津さんという人のことが、よくわかりました。ママこわすぎ。2008/07/11