目次
第1章 何度も繰り返された「想定外」という言葉
第2章 事故は連鎖する
第3章 福島第一原発の事故を振り返る
第4章 スリーマイル島の原発事故の記憶
第5章 いつもどおりの情報管理の醜態
第6章 原子力発電の安全性を高める方法はないのか
第7章 いま求められる個人のリスク感覚
著者等紹介
平田周[ヒラタシュウ]
国際基督教大学教養学科卒。三菱レイヨン(株)、米コンサルティング会社Booz Allen & Hamiltonでエネルギー問題の技術調査に従事。1980年、科学産業開発(株)設立に参加、原子力分野のリスクアセスメントの研究に従事。1989年同社代表取締役に就任。1996年より慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスSFC研究所客員研究員、立正大学経営学部、東京工科大学バイオ・情報メディア研究科、静岡大学大学院工学科で客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tuppo
4
「ここまでのことから原発がどんなものかわかってもらえたと思います。原発は確かに電気を作っています。しかし私が20年間働いてこの目で見たりこの体で経験したことは原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということです。みなさんは原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら事故さえ起こさなければいいのか。そうじゃないでしょう。働く人が被曝して死んでいったり地域の人が苦しんでいる限り原発は平和利用なんかではないんです」2017/06/28
septiembre
1
なんとなく避けていた3.11に関する本の初読み。この表紙のインパクトは強いが実際の福島の立ち入り禁止区域をニュースで見たときは緑豊かだったのにな。あの日いったい何が起こって今どういう状況なのか知りたいと思って手に取ったがリスクの定義やら事例が多かった印象。本文とコラムという形で取り上げている「原発がどんなものか知って欲しい」というレポートは衝撃的だった。2011/10/12