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内容説明
本書は、チェルノブイリ原発事故影響に関する研究の現状について、トヨタ財団からの研究助成をうけ1995年11月から1997年10月にかけて実施したささやかな国際共同研究のまとめである。ベラルーシ、ウクライナ、ロシア被災3カ国での事故影響研究について共同研究メンバーがまとめた論文や、興味深い研究を行なっている研究者に依頼した論文など33編を収録した。放射能の同位体比、染色体異常といった専門的なテーマから事故被災者をとりまく社会的問題まで幅広い内容にわたっている。チェルノブイリ事故の問題全体からすればほんの一端にアプローチしたにすぎない共同研究ではあるが、被災現地で問題に直接携わっている研究者の論文をはじめ、チェルノブイリ事故影響に関する貴重な情報をまとめたユニークな報告書が出来上がった。
目次
第1章 事故影響研究の概要
第2章 放射能汚染データとその解析
第3章 周辺住民の急性放射線障害
第4章 疫学研究と健康統計データ
第5章 個別の健康影響研究
第6章 放射線生物学研究
第7章 被災者救済の制度と活動