ウルカヌスの群像―ブッシュ政権とイラク戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 586,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784764105447
  • NDC分類 319.530
  • Cコード C0022

内容説明

アメリカはなぜ悲劇の戦争に突入したのか。ブッシュ戦争内閣を動かす外交チームの実像に迫る。

目次

戦争と政争の渦中で
大切に育まれた知識人
兵士と水兵
ソ連との戦い、デタント、そしてキッシンジャー
ペルシャ湾岸へ
移行期
保守派のキャメロット
独裁と民主主義
ハルマゲドンの最中に
スキャンダルとその余波
新大統領と新外交チーム
武力行使
ソ連帝国の消滅と新戦略ヴィジョンの誕生
在野時代のウルカヌスたち
ウルカヌスの政策
大統領選挙
ペンタゴンを動かす者
警告と徴候
歴史はここから始まる
新しい戦略
イラク戦争へ向けて

著者等紹介

マン,ジェームズ[マン,ジェームズ][Mann,James]
米戦略国際研究センター(CSIS)所属のシニア・ライター。これまでの2冊の著書『北京ジープ(Beijing Jeep)』(田畑光永訳、ジャパンタイムズ社)と『米中奔流(About Face)』(鈴木主税訳、共同通信社)はともに日本でも翻訳され、『米中奔流』がアジア・太平洋賞大賞を受賞するなど高い評価を受けている。長くロサンゼルス・タイムズの外交専門記者として活躍し、現在もニュー・リパブリック誌やアトランティック・マンスリー誌、ワシントン・ポストなどに論考を発表し続けている

渡辺昭夫[ワタナベアキオ]
(財)平和・安全保障研究所理事長。東京大学・青山学院大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紙狸

1
2004年刊行。トランプ大統領がジョン・ボルトン氏を国家安全保障担当補佐官に任命したので、「ネオコン」について復習しようと再読した。索引がありがたかった。「ネオコン」の項目で20か所以上のページ数が指定されている。そこを拾い読むするだけで、よい勉強になった。「ネオコン」の思想的源流というべき哲学者、レオ・ストラウスの思想についても紹介している。「その中核的理念の一つは、道徳的寛容性の否定である」(p53)。これは相対主義への拒否と言い換えることができるだろう。なお、「ボルトン」は1か所しかでてこない。2018/03/26

1
2004年の刊行ということであるが、この時点でここまで丹念な取材がなされていることに驚き。ブッシュ政権の外交政策関係者6人に焦点をあて、彼らがいかにしてイラク戦争に至る政策を形成していったのか、それぞれのキャリアパスを詳しく追っていく。冷戦を区切りとするのではなく、ベトナムの挫折に始まる時代を切り取ったのは、ウルカヌスたちの経歴を見ると慧眼といえる。それほどアメリカ政治に詳しくなくとも分かりやすく読める、平易な翻訳もありがたかった。2016/04/13

ももも

0
ブッシュ政権で中心的な人物となった閣僚達の軌跡、続々と起こる歴史的事件の背景を元に変わりゆくアメリカ政治の様々を、著者の綿密な取材を通して追いかけていく良書。アメリカの歴史や政治に疎くても読み込めるほどに丁寧な著書でした。2017/11/12

葉っぱ

0
政治が人をつくって人が政治をつくる。2016/11/12

わび

0
ブッシュ政権の安全保障領域の高官6人の半生を追うことでイラク戦争までの軌跡を描いたノンフィクション。ラムズフェルドの国防総省対パウエルの国務省の政策対立でなく、この6人をアメリカの軍事力に対する絶対的信奉の点で等質の存在と捉えている点が印象的。ただし、ベトナム戦争からを一体の時代として描きだしているが、やはり価値観の変容という点では冷戦終結が決定的なもののようには感じた。2018/08/03

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