内容説明
ヨーロッパの町や村を歩いていると、窓には色とりどりの草花が飾られ、壁一面に美しい絵で装飾された家を多く見ることができる。しかし、写真集でそれを見ようとしても、教会などの建物の内部に描かれた「壁画」が紹介されているのみで、収録数も少なく、全体を概観できるものは何故か1冊もない実情であった。それならば、グラフィックデザインの資料としてもほしいので、自分で集めに行く他はないと考え、非才を顧みず撮影の旅についた訳である。壁絵のある民家は西ドイツのオーバーバイエルン地方に集中しているので、ここはかなりの時間をかけて取材した。