内容説明
1853年、黒船襲来。ペリーは日本に2枚の白旗を渡し、「降伏」を迫った。―のちにマッカーサーが踏襲し、今日の基地問題にも直結する「白旗トラウマ」。日米最初の接触で、何が起こったか?ペリーの通訳・ウィリアムズの日記をもとに、長年の「ペリーの白旗論争」に決着をつける。歴史家たちはなぜこの事実を隠そうとするのか?
目次
第1章 対米従属の原点、「白旗授受」はなかったのか?
第2章 「白旗」授受のあらまし
第3章 ウィリアムズの役割を評価する
第4章 朝河によるウィリアムズの評価
第5章 「白旗」論争
第6章 戦後に残った「白旗」の怨恨
著者等紹介
矢吹晋[ヤブキススム]
1938年生まれ。東京大学経済学部卒。東洋経済新報社記者、アジア経済研究所研究員、横浜市立大学教授を経て、横浜市立大学名誉教授。(財)東洋文庫研究員、21世紀中国総研ディレクター、朝河貫一博士顕彰協会代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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