内容説明
ある日突然姿を消した娘を捜す父親Kの物語。Kはユダヤ系ポーランド人で、ブラジルに移住する前に祖国で反政府活動のため投獄された経験を持つ。父親の苦悩と真相解明を求める姿、失踪者家族たちの訴え、娘や婿の手紙、軍部側の動き…そしてなんらかの形で事件に関わった人々の思いが、まるでひとつの合唱のように響き合い、少しずつ全貌が明らかになる。ダブリン国際文学賞ノミネート。
著者等紹介
クシンスキー,ベルナルド[クシンスキー,ベルナルド] [Kucinski,Bernardo]
1937年、ブラジル、サンパウロ生まれ。ユダヤ系ポーランド人移民の二世。ブラジルのジャーナリストで、2012年までサンパウロ大学国際ジャーナリズム学科の教授。ブラジルの軍政時代(1964‐1985)には自主的にイギリスに亡命し、BBC他でジャーナリストとして活躍。妹のアナ・ホーザが行方不明になったため1974年ブラジルに帰国。労働党党首ルーラ大統領の第一期(2002‐2006)には大統領の特別補佐官を務めた。サンパウロ大学退職後、作家活動に入る
小高利根子[コダカトネコ]
東京都出身。1968年東京外国語大学英米科卒業。1970年より数年ずつブラジル、サンパウロ市へ。通算22年以上、ブラジルに住む。1974年から1976年までの2年間、サンパウロ大学人文学部社会学科に在籍。日本では「アムネスティ・インターナショナル日本」、「日本ラテンアメリカ子どもと本の会」会員。ブラジルでは「ブラジル日系文学会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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