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内容説明
災害復旧や周辺諸国との緊張で存在感を増す巨大組織。頻発する自殺、いじめ、パワハラ、腐敗。自衛隊員が直面する巨大組織の現実、終わりなき隠蔽体質が引き起こした理不尽な事件の数々。隊員たちの叫びと涙―渾身のルポ。
目次
プロローグ 護衛艦「たちかぜ」アンケート事件
第1章 濡れ衣(二五歳自衛官を自殺に追い詰めた警務隊の濡れ衣捜査;釧路駐屯地糧食班冤罪事件;1等空尉が告発する警務隊の無法捜査)
第2章 暴力(「命の雫」事件―徒手格闘という殺人訓練;護衛艦「しらゆき」の陰惨な日常)
第3章 隠蔽(取引業者から高級車を「プレゼント」された海自司令官;防衛省が捨てた「負傷兵」―クウェート米軍基地ひき逃げ事件)
第4章 破滅(一九歳自衛官タクシー運転手殺害事件)
エピローグ 加藤好美元1等陸尉インタビュー
著者等紹介
三宅勝久[ミヤケカツヒサ]
1965年岡山県生まれ。フリーカメラマンとして中南米・アフリカの紛争地などを取材、『山陽新聞』記者を経て2002年からフリージャーナリスト。「債権回収屋G野放しの闇金融」で第12回『週刊金曜日』ルポルタージュ大賞優秀賞受賞。2003年、同誌に連載した武富士批判記事をめぐって同社から1億1000万円の賠償を求める訴訟を起こされるが最高裁で武富士の完全敗訴が確定。不当訴訟による損害賠償を、同社と創業者の武井保雄氏から勝ち取る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
28
災害復旧での活躍などにより好感度が増している自衛隊の闇の部分に焦点を当てたルポルタージュ。国民のために働くことを誇りに思っていた隊員が、いじめやパワハラを受けて自殺に追い込まれていったケースなどを丹念に追うとともに、事件の隠ぺいを図る組織的なゆがみにも迫り、その問題点を問いかける。もちろん、ここで取り上げられた事例は一部のことかもしれない。けれども、だからといって目を背けるならば、それこそ現場の隊員たちを泣かせることになりはしないか。その存在感が増している時だからこそ、しっかりと向き合いたい問題だと思う。2014/01/10
jack
1
「自衛隊員が泣いている」 というより、 「ペリリューで死んだ先人が怒っている。」 だろうな。 平時で仲間を守れない組織なら、戦時になったらどうなるか。 官僚・幹部自衛官の猛省を求む。 正義に身を置くことこそ、武士(もののふ)なり。 って書いても駄目だろうな。 ☆4.8 2015/09/30
ゴジラ 芹沢
1
基本的に警務官の取り調べが激化する原因として警務官が一般自衛隊員、つまり素人が取り調べを行うせいだと思う。経験のある警察が捜査を行っていれば防げた悲劇も沢山あるとはずだ。自衛隊の秩序を守るために警務科の改善を願います。2014/08/31
さなだ
1
図書館 胸くそわるくなるね!2013/09/28