内容説明
この格差社会をぶち壊せるのは、法律でもなければ行政でもない。それは、働く者たちの連帯を社会的な力に変えるユニオニズム以外にない。戦後における日本型労働運動=企業別労働組合衰退の根本原因を見すえ、労働運動新生の基本方向を大胆に提示。
目次
第1部 労働社会の大転換を見すえる(グローバリゼーションの衝撃;企業中心社会のもとでの日本の格差社会;格差社会から階層社会への転成)
第2部 労働運動のルネッサンス(労働組合の機能と組織性格;企業別労働組合体制を脱却する方途を探る;新ユニオン運動の提唱;福祉国家戦略と「労働政治」の展開)
第3部 戦後労働運動史の断面―企業別労働組合の形成(戦後の高揚と企業別労働組合への水路(一九四五~六〇年)
企業主義的統合と労働運動の跛行的展開(一九六〇~七五年)
労働運動の後退と労働社会の構造転換(一九七五年~)
企業別労働組合をめぐる論争をふりかえる)
著者等紹介
木下武男[キノシタタケオ]
1944年、福岡県生まれ。昭和女子大学大学院生活機構学科教授。東京理科大学工学部・法政大学社会学部を卒業し、1975年、法政大学大学院社会学専攻修士課程修了。法政大学などで非常勤講師をつとめ、1999年、鹿児島経済大学(現、鹿児島国際大学)教授。2003年から昭和女子大学福祉社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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