内容説明
異常なスピードで中核国家にのしあがってきた日本…。日本の現段階をどうみるか。現状認識と国家論はどのような発想の転換が必要か。世界システムのなかのジャパン。
目次
序論 「ジャパメリカ」の時代に―私のアメリカ体験から
1 早熟資本主義・後進民主主義―大国日本をどうみるか(「戦後」史への複眼的視角―世界システムからみた日本社会の変貌;「経済大国」日本と戦後国民意識―今日の政治状況の歴史的位置;現代日本の政治的力関係)
アメリカからの手紙1 ジャパメリカをメキシコから考える
2 現代日本の国家と民衆―なぜ新国家主義があらわれたか(現代国家と地域生活者―世界の〈中心―周辺〉構造から考える;「国際化」のなかの日本労働者階級;現代日本の新国家主義―日本型新保守主義とネオ・コーポラティズム化)
アメリカからの手紙2 世界都市東京をアメリカから考える
3 現代日本国家論の課題―なにを継承し、いかに分析するか(戦前日本のマルクス主義国家論;戦後日本のマルクス主義国家論;現代日本国家論の方法―R・スティーヴンの階級分析によせて)
アメリカからの手紙3 パラダイムの喪失、国家論の復権 アメリカ政治学会総会印象記