内容説明
「もう逃げない。堂々と生きていきたい！」自殺で親を失った子どもたちが胸の内をつづる、初めての手記集。
目次
学生たちの体験 ずっと、生きていてほしかった。（ぼくは父のサインを受けとめられなかった（ナオユキ・二十歳（大学二年生））
父の死があったからこそ今の自分がいる（ケンジ・二十二歳（大学四年生））
父のためにも精いっぱい生きていきたい（松村千晶・二十一歳（大学三年生）） ほか）
自死遺児たちの文集を読んで ボールを投げてくれて、ありがとう。（やっと出会えた（カズミ（三十五歳））
あなたのことを考えています（チグサ（二十八歳））
何も恥じることはありません（カオル（六十歳）） ほか）
妻と子どもの思い いつまでも、忘れられない。（お父さんへ（ショウ（十歳・小学校四年生））
もし、父が生きていたら…（ヨシアキ（十四歳・中学二年生））
この一年の思い（トオル（十五歳・中学三年生）） ほか）
座談会 たくさんの壁を乗り越えて。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
51
初読。図書館でタイトルにひかれて。自殺へのマイナスイメージ、その偏見は確かに世界中にある。葛藤しながら、小泉首相への陳情のため、顔と実名を公表した彼ら。一日30人の子どもが自殺で親を亡くしているとの記述に胸が痛む。2013/05/11
も
27
自死遺児。自殺で親を亡くした子どもたちの文集です。家族を遺して自殺してしまった親を憎んでいた子、自殺から救えなかったことを悔やんで自分を責める子、周りの目が気になって親の死をはぐらかすしかなかった子。そんな様々な思いが綴られています。あしなが育英会のつどいに参加して、自殺が減ってほしいと願いながらもその訴えが父の死を否定している気がすると語った言葉が印象に残りました。2015/03/28
ゆみきーにゃ
12
《購入》かなり重かった。自死遺児って言葉をこの本で初めて知った。心の葛藤がリアルに書かれてて色々考えさせられた。2013/07/27
なつき
5
『自殺って言えなかった。』読了。２００２年に出された、あしなが育英会の、自殺（自死）で親をなくした子どもたちの手による手記や、それらを読んだ人たちの手紙、自殺（自死）の現状や遺児の現状、座談会、そして親へのメッセージなどを集めた一冊。読むべきだと思ったし読むべきだったと思った。2018/01/09
Hiromix
5
図書館で借りた。重いテーマ。自殺したら終わりぢゃなくて、悲しみの始まりなんだなと思った。2013/05/25
