サンマーク文庫
人はどうして死にたがるのか―「自殺したい」のメカニズム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 180p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784763184344
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C0130

内容説明

「うつ」は病気ではなく生きるための自然な本能である。気鋭のカウンセラーが説く心のしくみと「絶望」のプロセス。

目次

序 なぜ人は死にたくなるほど苦しみのか
第1章 “うつ状態”とはなにか(「感情のプログラム」の謎に迫る;「うつ」になると、なにが起こるのか;「感情のプログラム」と精神疲労;人のピンチと「苦しみのプログラム」;うつ状態を引き起こす病気や怪我;うつ状態のまとめ)
第2章 どうして「死にたい」気持ちになるのか(あきらめから絶望へのプロセス;さまざまな「死にたい」気持ち)

著者等紹介

下園壮太[シモゾノソウタ]
1959年、鹿児島県生まれ。防衛大学卒業後、陸上自衛隊初の心理幹部として、数多くのカウンセリング経験をもつ。現在は、陸上自衛隊衛生学校で、メンタルヘルス、自殺防止、カウンセリングなどを教育中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

呑司 ゛クリケット“苅岡

2
健常者が何故死に興味を持つかを知りたくて手に取った本。内容はうつ病の進行と脱出方法だったので、目的はかなわなかったが、うつ病を除いて考えると参考になることも多く、著者の自死についての方法も読みたいと思った。2021/03/18

赤い影法師

0
学術的な考察や理論ではなく「自殺(うつ)についての解釈」の本。しかし、この解釈が実にしっくり来る。うつ病は、原始時代から人間のDNAに刻まれた「生きるためのプログラム」が現代社会で誤作動を起こしている。本のはじめに書かれているように、対処に関する記述を割愛し「人はどうして死にたがるのか」という説明部分だけを取り上げている。ちなみに、具体的対処は他の著書を…とのこと。実際、うつ病、疲労している人、本を読む習慣のない人には、本を読むこと自体のハードルが高いので、はじめの一冊、人に薦めるには良い文章量だと思う。2017/04/06

六花

0
科学的分析は夢を失わせるものと、安心感を呼ぶものとがあると思う。この本の場合は後者だ。 全てを鵜呑みにするわけではないが、一つの説、考え方としてインプットしておくと、鬱々とすることへ対する負の感情が和らぐ。 後半はくどい説明が多いが、その中に要点をまとめた数ページを挟むため、実際のページ数より少ない読書量で理解することができる。 実際に自分が誤作動を起こしている時には誤作動と冷静に認識できない筈なので、これを読んで少しでも多くの人が、落ち込んでいる人への対応を自信を持ってできるようになるとよいと思う。2016/06/02

はこいり

0
精神疾患に対してどのような思考をして対処するか、といったような本が多いですが、この本は違います。”死にたがるの”感情のプロセスを原始人の生活にうまく適応するための”感情プログラム”に基づいて分かりやすく説明されています。2020/01/10

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