内容説明
「教育」という営みを、子ども‐教師‐保護者‐社会の間のダイナミックな関係性と相互作用=コミュニケーションの総体としてとらえる。目先の問題への対処としての「ハウツー」ではなく、教育的な関係性について省察的にとらえ直すことを重視する。「教育」を、哲学・歴史学・社会学・心理学など多面的な視点から総合的に考察し、そこからえられる知を「実践的な知」として鍛え上げていく。
目次
序章 近代学校の権力構造とコミュニケーション
1章 日常的行為としての教育コミュニケーション
2章 対話としての教育
3章 教育コミュニケーションの規定要因としての時間割
4章 教室という場におけるコミュニケーション
5章 日本的コミュニケーションの特質と様相
終章 「言語ゲーム」としての教育コミュニケーション
著者等紹介
杉尾宏[スギオヒロシ]
1944年宮崎県出身。広島大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。大谷女子大学(現大阪大谷大学)を経て、1981年兵庫教育大学着任。2010年同大学退職。現在、兵庫教育大学名誉教授。専門は教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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