内容説明
本書の目標は、アメリカの大学院で使用されている臨床心理アセスメントのレベルの内容とした。APA(アメリカ心理学会)が採用している心理テストの倫理基準や、コンピュータによる自動解釈システムと利用の仕方についても紹介した。実証的なアセスメントを目指したので、妥当性や信頼性研究には特に注意を払った。本書では、心理テストを網羅的に取り上げるという方向は採らなかった。臨床心理アセスメントに重要なトピックについて、重点的、徹底的に取り上げた。心理学専攻生(特に3~4年生)や臨床心理学コースの大学院生が、ハンドブックとして手元に置き、常に参照できる内容とした。臨床の場でも活用できるように設計した。
目次
第1章 序論
第2章 面接法
第3章 WAIS‐R成人知能検査:WAIS‐R
第4章 主要5因子性格検査:BigFive
第5章 他の因子分析的質問紙
第6章 ミネソタ多面人格目録:MMPI
第7章 簡素な質問紙
第8章 ロールシャッハ・テスト
第9章 絵画統覚検査:TAT
著者等紹介
村上宣寛[ムラカミヨシヒロ]
1976年京都大学大学院修士課程修了。現在、富山大学教育学部教授。認知心理学の研究、統計分析、性格測定に関するプログラム開発、評論活動に従事
村上千恵子[ムラカミチエコ]
1974年同志社大学大学院修士課程修了。現在、梅花女子大学現代人間学部教授、臨床心理士。人格心理学、臨床心理学、カウンセリング、生涯発達研究、評論活動に従事
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