内容説明
本書は、「さまよえる青少年の心」と題し、そのような心を「アイデンティティ」の観点から明らかにすることを企図している。…アイデンティティ(ego identity)の概念を提起したエリクソン(Erikson,E.H.)の定義や理論的性質について明確化するとともに、それに基づいて「アイデンティティの病理」としての「さまよえる青少年の心」を追究している。北山修氏鼎談収載。病理的なアイデンティティをもつ青少年を理解するための文献・資料集を収載。
目次
第1章 アイデンティティの定義と病理的なアイデンティティの形成メカニズム(アイデンティティの定義と思想;病理的なアイデンティティの形成メカニズム)
第2章 病理的なアイデンティティをもつ青少年の実態とその内容(アイデンティティのレベル;病理的なアイデンティティの諸相)
第3章 病理的なアイデンティティをもつ青少年への対応(アイデンティティのサポートへの基本的視点;病理的なアイデンティティをもつ青少年への対処方法)
鼎談 さまよえる青少年の心とアイデンティティの病理をめぐって
付章 病理的なアイデンティティをもつ青少年を理解するための文献・資料集
著者等紹介
谷冬彦[タニフユヒコ]
1964年群馬県に生まれる。1997年新潟大学大学院現代社会文化研究科博士後期課程修了。現在、神戸大学発達科学部助教授(博士(文学))
宮下一博[ミヤシタカズヒロ]
1953年東京都に生まれる。1981年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期中退。現在、千葉大学教育学部教授
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感想・レビュー
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- 和書
- 道草 岩波文庫 (改版)