内容説明
科学警察研究所犯罪行動科学部が放つ犯罪捜査支援にかかわる「知の結晶」。心理学が「バラバラ殺人」事件、通り魔事件、連続放火事件、年少者強姦・わいせつ事件などの犯人像に迫る。
目次
心理学と犯罪捜査のかかわり
第1部 犯罪捜査と心理学(目撃証言の心理;写真面割り ほか)
第2部 各種犯罪の犯人像(プロファイリングによる捜査支援;殺人捜査本部事件の分析 ほか)
第3部 犯罪情報分析と捜査心理学(犯罪情報の戦略的活用;北米における犯罪情報分析 ほか)
捜査心理学の今後の課題
著者等紹介
渡辺昭一[ワタナベショウイチ]
1943年山梨県に生まれる。1969年上智大学大学院文学研究科修士課程(心理学)修了。現在、科学警察研究所犯罪行動科学部長。捜査面接、目撃証言、犯罪手口分析、人質事件の説得・交渉技術などの研究に従事
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感想・レビュー
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シン
2
面白かった。こういう風に捜査に心理学を活かしているんだと勉強になった。2005/03/30
gonbee
1
心理学というタイトルだが、統計学の間違い。統計学に詳しくない為、統計学の書としての評価は不明。ただ、いずれもデータの個数(n)が思ったより少ないことにびっくり。加えて提示した分析手法をすぐに否定するような意見を述べている。それぞれの分析手法について、著者も万能でないと注釈しているが、結局役に立つのかどうかわからない。2010/06/10
薬虫
0
犯罪心理学初学者向け。犯罪心理学が今どこまで進んでいるのかを知ることができる。統計的数字はわかったが、何故そうなるのかはあまり書いていないため、一般の人が見るには退屈しそうだ。2013/09/21
eirianda
0
専門家によるプロのための本。個々の事件に重ね合わせるというより、犯罪の起きた場所や犯人像を統計学的に分析している教科書のような本だった。不謹慎にも期待していたドラマのような華やかさはないが、事件のデータベース化が進んでいるのがよく分かった。現在ならもっと監視カメラも増えているし、ソフトも改良されているのでしょう。誤認逮捕が少なくなる事を願います。2013/01/24