内容説明
本書は、具体的な伝記資料のなかに、もう一度「偉さ」とか「偉い人」という語の真意を探るというテーマと取り組もうとしたものである。さらに、心の中に誰か敬愛する人物を「偉い人」として抱くということが、その個人の人生に、どのような影を落とすかも考えてみた。
目次
あなたはどういう人を偉い人だと思いますか?
偉さの多様性(外向的創造の偉さ;内向的創造の偉さ)
億の巨匠―すべての人がなれる可能性としての偉大性
偉い人を考える三つの視点
生涯の集中的生き方と全人的生き方
本書の隠し味―偉大性を理解するための心理学理論
著者等紹介
西平直喜[ニシヒラナオキ]
1926年1月東京に生まれる。東京高等師範学校(国語漢文専攻)、東京文理科大学卒業(心理学専攻)。財団法人野間教育研究所(3年)、山梨大学(35年、この間、保健管理センター所長・付属中学校校長を兼職)を経て、創価大学教育学部教授。現在同大学名誉教授。教育学博士。日本青年心理学会名誉会員。財団法人野間教育研究所評議員
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感想・レビュー
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yuri9976
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『人生のどの時期にどのような人物をどのように「偉い」と感ずるかが、人生の選択と深くかかわってくる』というキャッチコピーが目を引く、偉人伝マニアな筆者の偉人論。偉い人を考えるには三つの視点「健全性」「偉大性」「超越性」があり、その中には偉人伝には出てこない市井の偉人というべき人たちへの惜しみない賛辞や、群集を狂信者にしてしまう時のカリスマについての分析があったりする、さまざまな切り口を持った興味深い本。2012/04/08
ぐだぐだ
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健全性x,偉大性y,超越性z。伝記で語られる人となりはどこか平面に感じて。そうだよな、やっぱ人間って立体だよな。2019/02/04