内容説明
本書では、対人行動研究のもととなる「基礎理論」、対人関係を成り立たせる必須の行為である「対人コミュニケーション」、他者の利益になろうとする行動かそれとも他者に害をなそうとする行動かという観点からの研究として「向社会的行動と反社会的行動」、人間にとって重要な対人行動のひとつであるにもかかわらず近年まであまり研究がなされてこなかった「親密な対人関係」、21世紀の高齢化社会においていっそう重要な研究テーマとなるであろう「高齢者の対人行動」をとりあげている。
目次
第1部 基礎理論
第2部 対人コミュニケーション
第3部 向社会的行動と反社会的行動
第4部 親密な対人関係
第5部 高齢者の対人行動
著者等紹介
高木修[タカギオサム]
関西大学社会学部教授。1970年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学・文博。研究分野は社会心理学・対人行動学。著書に「他者(ひと)を助ける行動」の心理学(共編著)光生館、1987年被服と身体装飾の社会心理学:装いのこころを科学する(上・下巻)(監訳)北大路書房、1994年。社会心理学への招待:若者の人間行動学(編著)有斐閣、1995年。被服と化粧の社会心理学:人はなぜ装うのか(監著)北大路書房、1996年。人を助ける心:援助行動の社会心理学、サイエンス社、1998年。援助とサポートの社会心理学(監著)北大路書房、2000年、他
土田昭司[ツチダショウジ]
関西大学社会学部教授。1986年、東京大学大学院社会研究科博士課程単位取得満期退学。研究分野は、社会心理学、特に、意思決定過程の態度構造理論とリスク受容研究。著書に、社会心理学パースペクティブ1・3(分担)誠信書房、1989・1990年。消費行動の社会心理学(分担)福村出版、1994年。社会調査のためのデータ分析入門:実証科学への招待、有斐閣、1994年。あやつられる心:破壊的カルトのマインド・コントロール戦略(共訳)福村出版、1995年。感情と行動・認知・生理:感情の社会心理学(共編著)誠信書房、1996年。やさしい情報処理論(共著)有斐閣、1997年。エイズ・パンデミック:世界的流行の構造と予防戦略(共訳)学会事務センター、1998年。他
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