内容説明
本書の目的は、地球システムの物理的もしくは化学的な活動を探求することであり、同時にこの地球上での人類による開発が、局所的、地域的、地球的といったあらゆるスケールで多様な影響を及ぼしていることを認識することにある。専門的内容としては理系の学部学生向けに書かれており、地球システム科学や環境化学の1学期の講義に適するように意図されている。
目次
地球とその動力源
大気の放射収支
大気循環:化学成分の輸送
エアロゾルとハイドロゾル
水循環と気候
化学の原理
大気の化学
水質の化学
太古の地球:気候の歴史
太古の地球:化学的な歴史〔ほか〕
著者等紹介
Graedel,T.E.[GRAEDEL,T.E.][Graedel,T.E.]
地球物理学から出発し、米国のベル研究所において大気中で起こる化学反応に携わってきた研究者であり、現在はエール大学の教授として教鞭を執っている
Crutzen,Paul J.[CRUTZEN,PAUL J.][Crutzen,Paul J.]
気象学から出発したオランダ生まれの大気化学者であり、ドイツ・マックスプランク研究所での研究成果はモデルから観測に至るまで、きわめて多方面にわたっている。S.Rowland, M.Molina博士らとともに行なった「オゾンホールと大気化学の研究」に関して1995年度のノーベル化学賞を受賞した
河村公隆[カワムラキミタカ]
北海道大学低温科学研究所教授。1951年生。1981年東京都立大学大学院理学研究科博士課程化学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校博士研究員、米国・ウッズホール海洋研究所訪問研究員、東京都立大学理学部助教授を経て現職
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