内容説明
地震による住宅倒壊のリスクを可視化できる、耐震シミュレーションソフトwallstat。解析結果が動画で示され、他のCADソフトと連携できる等、取り組みやすい上に、解析自体は高度な技術に裏付けされており、工務店や設計者などの実務者に広く活用されている。本書は、wallstatの基本操作から応用まで全て解説した初の公式ガイド。
目次
1章 wallstatをどう使うか(wallstatの活用方法;解析のための構造基礎 ほか)
2章 基本編―モデル作成・解析の基礎手順(準備;入力 ほか)
3章 実践編―実際の住宅プランに基づいたモデル作成(準備;入力 ほか)
4章 応用編―より実務的な機能の活用(ポリゴンによる屋根作成;CEDXMファイルの活用 ほか)
5章 補足編―より活用したい方向けの高度な機能(studio→originの変換;origin計算設定と分析 ほか)
著者等紹介
鈴木強[スズキツヨシ]
一般社団法人工務店フォーラム理事、株式会社益田建設取締役・技術企画開発部長、一般社団法人耐震性能見える化協会公認講師、住宅デザイナーとしてグッドデザイン賞受賞(2016年すのわの家)。1957年東京都生まれ。1980年東京農工大学林産学科卒業。三井木材工業株式会社開発部研究員他、住宅の高性能化に関する技術開発や地域工務店への普及活動を行う。令和元年度国土交通省住宅生産技術イノベーション促進事業採択を受けて、クラウドによるwallstatの自動解析システム、地震被災時の住宅の損傷解析システムの開発を行う。また、工務店フォーラムでは、wallstatのスクーリング講師を務め、wallstatの普及活動を行っている
中川貴文[ナカガワタカフミ]
京都大学生存圏研究所准教授。2003年東京大学大学院修了後、民間企業を経て、2005年より国土交通省国土技術政策総合研究所及び建築研究所にて木造の耐震の研究に従事。2010年に「wallstat」の無償公開を開始。2018年より現職。2019年文部科学大臣表彰。博士(工学・農学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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