内容説明
立地別(郊外・都心部)、新築・増改築など、異なる課題に応えた12事例に学ぶ、最新の基礎知識と設計プロセス。
目次
1 設計に関わる保育の基本(保育園・幼稚園・こども園をめぐる社会背景;保育園・幼稚園・こども園をめぐる各種基準;保育の現場と設計1 多様な保育方針 ほか)
2 建築計画の基本(設計業務の流れ;立地に応じた敷地外の保育環境;配置計画 ほか)
3 設計事例―立地・条件別(郊外;改修・増築;増設 ほか)
著者等紹介
仲綾子[ナカアヤコ]
東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科准教授。専門はこども環境、建築計画、建築設計。1993年京都大学工学部建築学科卒業、2002年東京工業大学大学院(仙田満研究室)修了。博士(工学)。環境デザイン研究所、厚生労働省を経て現職。こども環境学会代議員、日本建築学会子ども教育支援建築会議子ども教育事業部会長
藤田大輔[フジタダイスケ]
福井工業大学環境情報学部デザイン学科准教授。専門は子どもの遊び・生活環境のあり方、就学前施設(保育園・幼稚園・認定こども園)の建築設計。1997年東海大学工学部建築学科卒業。1999年同大学院修了。博士(工学)。岐阜工業高等専門学校准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きゅー
9
保育園・幼稚園・こども園の建築・改築にあたって知っておくべき知識をまとめた一冊。子どもの遊び場環境について見るだけでも、クライミングウォールのように子どもの遊びを引き出す物を多用すると、子どもが自分で遊びを創造しづらくなるといった弊害もあるという。施設設計は、施工業者以上に保育園・幼稚園関係者の理解と学びが必要だと実感させられた。かつての幼稚園は、ハーモニカ型と言われる、廊下があってその脇に四角い部屋が連なるというのが基本型だった。しかし今では、子どもの主体的な活動を重視するように変化してきている。2020/06/30