内容説明
災害や高齢化等の地域課題に対応する主体として地域自治組織への期待が高まっている。家族・社会・経済状況の変化や移民の流入などによって多様化する地域をどう再編し、安定的・開放的な地域自治組織をどうつくるか。世界各国の事例から、日本における地域コミュニティづくりのヒントと可能性を探る。
目次
世界の地域自治から何を学ぶか
第1部 欧米編―安全で包摂的な地域をどうつくるか(アメリカ‐1 近隣組織の興隆と変容―トラブル・挫折を恐れない市民参加の技術;アメリカ‐2 多様化する地域をいかにして新しく組織するか―コミュニティのICT活用とその課題;イギリス‐1 イングランドにおける近隣自治体 ほか)
第2部 ラテンアメリカ、南・東南アジア編―住民参加のしくみをどうデザインするか(ブラジル 自治体の予算編成への住民参加の試み;インド 地域を知り、地域を計画するための学習活動;フィリピン 地域課題に協働で取り組むバランガイ ほか)
第3部 東アジア編―急速な工業化・経済成長後の地域をどうつくるか(中国 管理か自治か―居民委員会の「治理」モデル;韓国 行政と住民の協働によるマウル共同体づくり)
著者等紹介
大内田鶴子[オオウチタズコ]
江戸川大学名誉教授・博士(社会学)。2000年から2019年まで江戸川大学に勤務。総務省消防庁消防大学校消防研究センター研究評価委員、千代田区コミュニティ活性化検討委員会座長などを務める
鰺坂学[アジサカマナブ]
同志社大学社会学部名誉教授。大阪市立大学大学院博士課程退学、博士(文学)。専門は都市社会学・地域社会学
玉野和志[タマノカズシ]
東京都立大学人文科学研究科教授。東京都立大学人文学部卒業、東京大学大学院社会学研究科博士課程中退、博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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