出版社内容情報
日本より先に人口減少・縮退したイタリア、ドイツ、イギリス、アメリカ、チリの地方都市を劇的に変えた、エリアリノベーション最前線。空き家・空き地のシェア、廃村の危機を救う観光、社会課題に挑む建築家、個人事業から始まる社会システムの変革など、衰退をポジティブに逆転するプレイヤーたちのクリエイティブな実践。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koki Miyachi
5
衰退してゆく地方都市やコミュニティをいかに再生させて活性化するか。いまの日本の切実な課題である。ローカルな環境や個性を生かし、新たな未来を目指す街づくりの取り組みの海外事例が紹介されている。イタリアのアベルゴ・ディフーゾ、アグリツーリズム、ドイツのハウスプロジェクト、アーバンガーデン、インダストリアル・ランドスケープ、アメリカデトロイトのエリア再生、イギリスのコミュニティ・アーキテクチャー、チリのソーシャルハウジング、日本における衰退の先の考察など。これからの日本を考えるために知っておくべき知見である。2018/04/22
yyhhyy
3
人口減少の都市が余った土地をどうしたか?という話。ビジネス的な話はなくややアートよりな特集。2018/03/04
がっちゃん
2
衰退の先にある未来。海外の地域再生方法。「理想の風景から方法を逆算する」良いことはどんどん真似しよう。面の集合、コミュニティが増えるともっと楽しい。(争いはおきやしないか…。)2018/01/19
mondo
1
Google Mapsに行きたいポイントをいくつも増やしてくれた一冊。大きな時の流れに押されて衰退していった街は世界中にあり、独自の再生を遂げた(遂げている)事例を垣間見ることができる。世界中を飛び回ってインタビューしてきた気持ちになれるのでお買い得。【印象に残った言葉】アルベルゴ・ディフーゾを成功させる鍵は、実際に経営に携わるチームの接客以外にも、住民がどれだけ観光客を喜んで迎え入れているかどうかで決まる。アルベルゴ・ディフーゾを選ぶ観光客は、ムラや住民の生活の一部に入りたいと願っているからだ。2019/12/25
toshiki
1
衰退する街を楽しむ手法は色々ある事がわかって安心した。そこに共通するのは、そこに住む人が主役であること。色々なアイデアやデザイン、仕組みや資金は、住んで楽しい街を作るための手段であり目的ではない。どこも同じような高層マンションが立ち並ぶ日本の駅前は、少し時代おくれではないか?日本のコンパクトシティは、ずれてないか?と感じるのは、私だけだろうか?2018/10/14