感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jackbdc
6
合意形成がカギ。ありきたりな結論だが。官民連携、PFIやVFM等の技術的手法に注目が集まる事が多いが手段と目的が逆転してはダメ。関係主体間のニーズ把握や調整には手が掛かるがこれが出発点。しかし地方都市を公共空間から再生するという定義自体がかなり曖昧な表現ではある。デザイン思考やマネジメント手法も今となっては別に新しいものでもない。先進事例については紙面で語られるのは極一部だよなって思ったが編集の都合上止むを得ないか。まあ気になったら直接聴いていみれば良いので。きっと次々と生々しい話を聴く事が出来るだろう。2021/11/18
sk
3
地方都市の公共空間を実際にデザインした人の実践の書。2020/04/24
かんちゃん
2
個別の施設だけではなく、周囲の景観を含めた「見る・見られる」関係から公共空間全体を形成していくことがまちづくりには必要ということが、様々な事例から学べる。特に、観光者目線だけではなく、住んでいる人たちから見てどうか、観光が住民の負荷となっていないか、具体的なターゲットが特定されているのかなど、気に留めることは多い。【事例:福岡市警固公園、福岡県東峰村、大分県佐伯市、津久見市、昭和通り、長崎県小値賀町、五島市等】2019/09/22
hide10
0
都市デザインの観点から地方の公共空間再生に取り組む指南書。施工時の使用材質の説明から住民参加ワークショップの過程と成果まで幅広く整理された良書です。 あらゆる「まちづくり」は、住民自身が改めて自分の住む街を「発見」することから始まるというのが、個人的に受け取ったメッセージです。2017/12/03