ポートランド―世界で一番住みたい街をつくる

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ポートランド―世界で一番住みたい街をつくる

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784761526238
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C0052

出版社内容情報

この10年全米で一番住みたい都市に選ばれ続けているポートランド。コンパクトでクリエイティブ、才能が集まる街のつくり方を解説。この10年全米で一番住みたい都市に選ばれ続け、毎週数百人が移住してくるポートランド。コンパクトな街、サステイナブルな交通、クリエイティブな経済開発、人々が街に関わるしくみなど、才能が集まり賢く成長する街のつくり方を、市開発局に勤務する著者が解説。アクティビストたちのメイキング・オブ・ポートランド。

はじめに 僕がポートランドを選んだ理由

1章 なぜ、ポートランドが注目されるのか
1 サステイナブルで小さくあることを選んだ街
2 リベラルでカジュアルなパシフィック・ノースウェストの文化
3 ポートランドをつくる人々
4 注目の都市再生エリア
ダウンタウン
セントラル・イーストサイド
パール
アルバータ
ノース・ミシシッピ/ノース・ウィリアムズ
ロイド
5 オレゴンの精神

2章 徒歩20分圏コミュニティをデザインする
1 歩きたくなるストリートで街が賑わう
20分圏コミュニティのライフスタイル
新旧の建物の混在をコントロールする
賑わいを呼ぶ通りのデザイン
建物のミクストユース
ゾーニングと商業誘致
2 行政と民間のポジティブな関係
面的デザインを可能にする、行政と民間のパートナーシップ
オープンスペースを増やし、エリアの価値を高める
行政とデベロッパーによるパール地区の開発
3 「エコディストリクト」というコンセプト
一つの地区を環境システムとしてデザインする
発祥の地「ブルワリー・ブロック」
ミクストユースの次世代モデル地区「ハサロー・オン・エイス」
ワシントンDCの「サウスウェスト」

3章 40年かけてつくられたコンパクトシティ
1 スタンプタウンから環境先進都市へ
街を汚しながら成長した工業都市時代
国のハイウェイ事業への反乱
トム・マッコール・オレゴン州知事の登場
 サステイナビリティと経済成長の両立
2 都市の成長をコントロールする
都市成長境界線ができた背景
農地と自然の保護
効果的なインフラ開発
都市成長境界線を管理するメトロ政府
3 公共交通が変える街の使い方
公共交通を運営するトライメット
全米一の自転車都市
INTERVIEW ボブ・ヘイスティング(トライメット・チーフアーキテクト)
4 都市計画の策定プロセス

4章 草の根の参加を支えるネイバーフッド
1 市民や企業が参加する都市開発のしくみ
合意形成のルール、住民参画のしくみ
20年後の街を描くデザイン・ワークショップ
2 草の根の活動を支えるネイバーフッド・アソシエーション
町内会との違い
コミュニティづくりの基盤
INTERVIEW ケイト・ワシントン(パール地区ネイバーフッド・アソシエーション副代表)
3 アクティビストたちが先導した市民参加
なぜポートランドの市民参加率は高いのか
アルバイナ地区から始まった草の根開発
活動家ニール・ゴールドシュミット市長の登場
政治家に転身した元活動家たちの活躍
ネイバーフッドという市民参加のシステム

5章 ポートランド市開発局(PDC)による都市再生
1 ポートランドを変えたPDCのリーダーシップ
PDCとは
ミッションは経済成長と雇用創出
不動産開発から経済開発へ
PDCとデベロッパーのフェアな関係
コミュニティ・デベロッパーとしての役割
2 開発資金の調達と運用システム
TIF(固定資産税などの増収額を担保とした資金調達)
BID(特定地区の資産所有者からの資金調達)
LID(開発エリアの資産所有者からの資金調達)

6章 クリエイティブビジネスの生態系
1 アメリカの起業カルチャー
2 PDCの経済開発戦略
経済開発戦略の5つの目標
3 ポートランドのターゲット産業
クリーンエネルギー&クリーンテクノロジー
スポーツ&アウトドア
ソフトウェア&デジタル
鉄工業
4 イノベーションを起こすプラットフォーム
ハッカソン
アーリーアダプター・プログラム
POP UP Portland
5 PDCのビジネス支援
事業拡張支援
起業支援
企業誘致

7章 ポートランドのまちづくりを輸出する
1 連邦政府に選ばれた国際事業開発
輸出の割合が高いポートランド
輸出倍増の四つのビジネスプラン
2 世界に拡げるグリーンシティの技術
環境都市としてのブランディング
海外へのアプローチ
企業の海外進出のリスクを指標化
都市間パートナーシップの築き方
3 日本にグリーンシティをつくる
最初のプロジェクトは日本
柏の葉スマートシティ・プロジェクト
行政が自分の街のスキルを営業する時代

おわりに


山崎 満広[ヤマザキ ミツヒロ]
山崎満広(やまざき みつひろ)/ポートランド市開発局 国際事業開発オフィサー
1975年生まれ。茨城県出身。95年に渡米。南ミシシッピ大学大学院修了。専攻は国際関係学と経済開発。卒業後、建設会社やコンサルティング会社、経済開発機関等へ勤務し、企業誘致、貿易開発や都市計画を現場で学ぶ。2012年3月、ポートランド市開発局にビジネス・産業開発マネージャーとして入局し、同年10月より現職。ポートランド都市圏企業の輸出開発支援とアメリカ内外からポートランドへの企業・投資誘致を担当。ポートランドの都市計画・開発、環境・空間デザインを駆使し、We Build Green Citiesのリーダーとして海外のデベロッパーや自治体のまちづくりを支援している。

内容説明

コンパクトでエコロジカル、フェアでクリエイティブ、才能が集まり賢く成長する街のつくり方。

目次

1章 なぜ、ポートランドが注目されるのか
2章 徒歩20分圏コミュニティをデザインする
3章 40年かけてつくられたコンパクトシティ
4章 草の根の参加を支えるネイバーフッド
5章 ポートランド市開発局(PDC)による都市再生
6章 クリエイティブビジネスの生態系
7章 ポートランドのまちづくりを輸出する

著者等紹介

山崎満広[ヤマザキミツヒロ]
ポートランド市開発局国際事業開発オフィサー。1975年生まれ。茨城県出身。95年に渡米。南ミシシッピ大学大学院修了。専攻は国際関係学と経済開発。学部在学中にメキシコのユカタン大学へ留学。卒業後、建設会社やコンサルティング会社、経済開発機関等へ勤務し、企業誘致、貿易開発や都市計画を現場で学ぶ。2012年3月、ポートランド市開発局にビジネス・産業開発マネージャーとして入局し、同年10月より現職。ポートランド都市圏企業の輸出開発支援とアメリカ内外からポートランドへの企業・投資誘致を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぶんこ

47
溜息の連続でした。つくづく街づくりはトップに立つ人の技量、人間性で成否が分かれると思いました。ポートランドは戦時は造船業で栄え、高速道路が走り、産業排水で川も空気も汚れた街だった(日本へ友情のお人形を贈った小説のアメリカ側の街だった!)のを、オレゴン州知事とポートランド市長の二人の自然と市民生活への熱い想いが結実。車社会のアメリカで、車を少なくする手段として公共交通機関と住宅、商店等を徒歩20分圏内に整備するという、夢とも思える事業を成し遂げたのが凄い。2022/07/05

Tenouji

18
ん~、やっぱりこのような街は、数年で出来る話ではないんだな。街も、数々の選択を経てきた結果だと。企業と、自立した個人という意味での参加の実現は難しそうだけど、何らかの形で住民の参加が促されれば、素地として自然が豊かな日本は、こんな街を作れる可能性は、十分あると思えるんだが…2018/05/11

エリナ松岡

14
随分寝かせてしまいましたが、やっと読みました。街自体は実際に行ってみないとどんな感じなのかは分からないでしょうが、とにかく行政の仕組みがすごい。そこに至るまで、かなり紆余曲折あったようですが、日本国内のどこかで果たしてこれを真似できる日がくるのでしょうか。2021/08/05

kumaboo

11
まちづくりの事例研究のために手に取った。いわゆるハコだけに終わらない、人間主体の取り組みが光る。歴史的、地理的な強みを活かしながら新しいものと古くからあるものを違和感なく混在させる。「まち」というものは、場所としてもコミュニティとしてもうまく機能しないと魅力的とは言えないのだろう。「ネイバーフッド」という捉え方が、いわゆる多様性とか受容とか現在の課題を解決してくれそうだ。2020/01/13

Kentaro

8
ダイジェスト版からの要約 ポートランド市は、これまでも古くから都市とオープンスペースの関係を重視してきた。1903年にはニューヨークのセントラルパークのデザイナーを雇い、市全体の公園マスタープランを策定した。それ以来、ポートランド市はそのマスタープランに則り市民のためのオープンスペースをつくり、守り続けてきた。1993年、ポートランド市はアメリカで初めて地球温暖化に対する政策を打ち出した。すでに25年取り組みを続け、現在では、全米で唯一、人口と経済を伸ばしつつ都市圏の二酸化炭素の排出量を削減し続けている。2018/04/06

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