出版社内容情報
40年にわたり宮廷庭園の造園技官を務めた著者が、脈々と受け継がれる技術を明らかにし、自然の美を表現した庭園の魅力に迫る。3大名園を、普段は見られない角度、庭師の視点から捉えた多数の写真
表層の美だけでなく、庭や植物との対話から感じられる庭園美学とは。
日本庭園の四季折々の表情は、多くの人々に賞賛されてきた。その美しさはどのような技術によって形成され、保たれているのか。
40年にわたり宮廷庭園(桂離宮、修学院離宮、仙洞御所)の造園技官を務めた著者が、脈々と受け継がれる技術を明らかにしながら、心を揺さぶる写真とともに、自然の美を表現した庭園の魅力に迫る。
まえがき
宮廷庭園に学ぶ─監修の言葉
★1部 宮廷庭園の美
◎1 庭園へのいざない
桂の月
いざなう仕掛け
◎2 巡る季節
庭園の四季
秋―季節の始まり
冬―命を育む
春―芽生え
夏―生命の力
営みを慈しむ―水と陽と田圃の姿
◎3 自然に習う
自然の理にかなう造形美
地形をよむ
流れをよむ
石を据える
護岸を整える
額縁の美
◎4 次世代につなぐ
千貫の松が枯れた
実生のマツ、新しい生命へ
★2部 技を継ぐ
◎1 季節に応じた樹木の手入れ
御所透かし
根締め
広葉樹
高木(松)
◎2 宮廷庭園の作庭に学ぶ
御馬車道
大刈込みの手入れ
霰零し
州浜
垣
◎3 日々の手入れ
苔
流れ
園路
おもてなしの心
宮廷庭園の解説(桂離宮/修学院離宮/仙洞御所)
揺らぎの言葉─あとがきに代えて
川? 昇作[カワセショウサク]
著・文・その他
仲 隆裕[ナカタカヒロ]
監修