内容説明
町並み破壊の危機に抗し、地域から新しい価値を創り出した、まちづくり第一世代の肉声。
目次
「町並み保存運動」由来記―日本において「町並み保存」はどのようにして生まれたか
峯山冨美‐小樽―運河と共に生きるまちは過去・現在・未来に生きる人たちの共同作品
村岡武司‐函館―歴史的建築物の再生がまちに生命を与える
高橋雄七‐角館―歴史の厚みを積み重ね、歴史に寄り添ったまちづくりを
小林俊彦‐妻篭―「売らない」「貸さない」「こわさない」のむらづくり
小澤庄一‐足助―本物にこだわる古くて新しいまちづくり
松場登美‐石見銀山―足元の宝を見つめて暮らしをデザインする
岡田文淑‐内子―引き算型のまちづくりと村並み保存
上勢頭芳徳‐竹冨島―島を美しく守るうつぐみの心
著者等紹介
西村幸夫[ニシムラユキオ]
1952年福岡県生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同大学院修了。明治大学助手、東京大学助教授を経て、東京大学大学院工学系研究科教授。この間、フランス国立社会科学高等研究院客員教授などを歴任。工学博士
埒正浩[ラチマサヒロ]
1960年石川県生まれ。東洋大学工学部卒業、金沢大学大学院博士課程修了。博士(工学)、技術士。現在、(株)日本海コンサルタント取締役計画本部長。金沢大学非常勤講師、金沢工業大学非常勤講師、都市環境デザイン会議代表幹事、NPO法人歴町センター大聖寺理事などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふみ
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小樽旅行の後、小樽はどんな土地なのか気になって読んでみました。これを知っていればもっと楽しめたな~という話がたくさん載っています。小樽にそんな苦労があったなんて初めて知りました。他にも訪れたことのある場所の沿革が書かれていて興味深く読むことができました。2014/11/18
KN69
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良著。この本、何で今まで読んでこなかったのだろうか。街並み保存は今や当たり前の話になってきているのだけど、当然黎明期には多大な苦労があったわけで。(当時は高度成長期でスクラップ&ビルドの時代)2018/03/28