出版社内容情報
地元リーダーの梅津さんによる書き下ろし。貴重な記録であると同時に、住民ならではの熱い想いや悩みが綴られた渾身の力作。
世田谷区太子堂では30余年にわたり住民参加によるまちづくりが実践されている。このまちづくりをリードしてきた地元リーダーの梅津さんによる書き下ろし。貴重な記録であると同時に、まちづくりとは何か、コミュニティとは何かを問い直す、現場で奮闘してきた著者ならではの熱い想いや悩みが綴られた渾身の力作。
1章 参加のまちづくり事始め
2章 まちは生きもの進化するもの
3章 参加のまちづくりの試行錯誤
4章 まちづくりにワークショップ初導入
5章 対立を乗り越えるために
6章 鳥の眼と虫の眼のまちづくり
【著者紹介】
梅津政之輔/30余年の太子堂のまちづくりの中心で活躍。太子堂2、3丁目地区まちづくり協議会元副会長。1930年東京都江東区生まれ。神奈川県立翠嵐高校中退。沖電気工業?梶A(社)化学経済研究所、?叶ホ油化学新聞社などに勤務。著書に『石油化学工業10年史』(石油化学工業協会)、『日本の化学工業戦後30年のあゆみ』(共著:日本化学工業協会)、『化学製品の実際知識』(共著:東洋経済新報社)など。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hisashi Tokunaga
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それにしても30年超の活動のエンジンとエネルギーに先ずは敬服。地元に生きる、生き続けることが原点なのだと推察するが、それだけではない。活動に触発されて知識の補給を怠らないことも、優れたボランティアリーダーたる由縁だろう。自分に可能な生き様だろうか?さて、著者梅津氏の30年を超える活動には、見えない領域つまり彼の活動開始以前の地域活動の有り様と、これからの活動の有り様。この空白はご自分で埋めて下さいという事か。まちづくりそれは難問です。2016/09/04
りうかん
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世田谷太子堂地区にて、数十年の月日をかけて住民自身がみんなで町づくりを考えていこうと働きかけて実行してきた著書の覚書?本作では淡々と書かれているが、利害関係や年代の違う住民の意見をくみ取ったり、話し合ってまとめていく作業というのはかなり骨の折れる仕事であったろうと推測できる。行政のお仕着せではないまちづくり、それをやった地域があるということは勇気づけられる事実だと思う。良書。2015/07/18