感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
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佐藤滋教授の復興ビジョンⅤの互恵の経済、社会的経済、連帯経済の実現は重要である(6ページ2段目)。また、限界集落での積極的撤退、賢い撤退論と似ているのか、「創造的撤退」(9ページ1段目)にも目が留まる。条件不利居住地や自然改変地からの撤退のようだが、環境難民という性格もあるわけだから、複雑な被災者の行動と言えるだろう。多くの重要な決断をせねばならないわけであり、しかも高齢者が一人で、生き残った子どもが判断するには課題として大き過ぎると思える。こうした判断を支えるのも政策、制度、法律であってほしいと思う。2012/11/07