ずるいぞ！その相続

奥田 周年【編著】

かんき出版（2011/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 253p／高さ 19cm
• 商品コード 9784761267988
• NDC分類 324.7
• Cコード C2030

内容説明

遺産相続で起こる人間模様や知恵比べの実態をドラマチックに描きつつ、相続に関する法律や税金の知識が学べる、まったく新しいタイプの入門書。１２の事例で学ぶ「ずる賢い」相続と出し抜かれたときの「的確な」対抗策、さらに相続税の「減らし方」までを解説する。

目次

甥っ子の光男君が相続人ってどういうこと？―子どもを親の養子に入れて相続分を１・５倍に増やした末娘
預金口座凍結！お金がおろせないはずなのに…―亡き父の面倒を見た兄に先んじて法定相続分を引き出した弟
そんな遺言は無効だ！―副社長の弟を差し置いて遺産をすべて相続した兄嫁
後から出てきた遺言は本物か？―新しい遺言書を盾に交渉を有利に運ぼうとする出戻りの姉
私、相続放棄するって言ったのに…―借金引継ぎを拒否した娘に連帯保証を要請する銀行
お兄ちゃんばっかりズルイ！―ずっと優遇されてきた兄に一矢報いた妹
オーナー会社らしい錬金術で財産をうまく分ける―流通性のない自社株を会社に買わせて現金化した三兄弟
父さん、母さん、店は俺が守るから―店を継いだ弟に即金で３０００万円用意させた公務員の兄
アンタが会社を大きくしたわけじゃないでしょ―妹の相続権を２億円で買って跡取りの弟と対決した長女
父さんの遺言どおりじゃ税金が払えない！―本家を守るために物納制度を活用した親族一同
父さんが再婚したばっかりに…―再婚同士が交通事故死し、タナボタで財産を手にした遺児
外に認知した子が発覚！もめそうな状況だが―アンタがいちばんずるいよ、父さん

著者等紹介

奥田周年［オクダチカトシ］
税理士。１９６５年東京生まれ。東京都立大学（現首都大学東京）経済学部卒業。外食産業勤務を経て９４年に太田・細川会計事務所（現ＯＡＧ税理士法人）に入所。現在、資産税部部長。資産税部内に設置された相続を専門に扱う「チーム相続」のリーダーとして、税務アドバイスのほか、事業承継、生前贈与から、遺言書作成・遺産分割・納税資金対策まで幅広い業務を行っている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ビブリオン]

仕事関係から図書館の新着本で予約。事例がストーリー形式で読みやすい。最近銀行が協議書なしでも払戻しに応じてくれるというのは初耳。ずるいぞというので、どんな話かとよみはじめたが、相続という話にはよくありそうな事例がわかりやすく書いてある。

2012/10/07

[nosi]

それぞれの相続の事例がイラストつきで分かりやすかった。この4コマ形式のイラストが味があって良い（笑）細かい遺産分配の計算の話はちょっと頭に入りづらかったが、大まかな相続のルールや性質を理解するのに良い一冊だと思う。そして相続問題の恐ろしさも少し分かった。

2012/09/10

[シュウ]

相続ってテレビの影響もありいい印象がないですが、改めて知っておかなければならないものだと思いました。様々なケースについて、導入マンガ、事例物語、解説と流れも良くて、それぞれがなるほどと思わされる内容です。分かりやすく、実際にあるなぁと思うような事例なので、初めて読むにも抵抗なく読めそうです。しかし、大変そう。。

2013/05/11

[02235]

相続にまつわる12のドラマ（事例）をもとに、相続の基本的な知識を身につけられる本。読み物として面白く、基本的な知識とともに、実務的なことも書かれていて、とても有用。自分の息子を親の養子にして、2倍の取り分を狙うのが、やはり一番ずるいように思う。被相続人の預金凍結や相続税の物納要件は、知ってるかどうかで、結果が全く変わってくる。悪知恵を働かせて相続を有利に進めるだけでなく、被相続人が死亡したときに、ある状態であれば、こうと決まってしまうのが相続。最後だけ何のトラブルもなく終わるので読後感も良い。

2013/03/12

[ミリエ]

ハウツーものは読み通せないのが常ですが、これは事例中心でスラスラ読めました。いろいろ参考になる点も。

2011/12/20