内容説明
本書は、ソーシャルワーク実践において核心でありながらも長いあいだ無視されてきた次元、すなわち環境アセスメントと環境介入を取り扱っている。環境のアセスメントと介入の領域に対して、これまで系統的な関心はあまり払われてこなかった。さまざまな理由により、直接実践のアセスメントと変化のための方策の焦点は、「環境」よりも「人間」に多く向けられていた。本書ではこの不均衡の是正を試みる。個人・家族・小グループ・近隣にまでおよんで援助している多くのソーシャルワーカーに、環境を志向する実践の基本的な枠組みと、環境アセスメントと環境介入の実践的な指針を提示する。
目次
第１章 人‐環境の実践への導入
第２章 ソーシャルワーク実践における環境の概念
第３章 知識基盤：ソーシャルワーク実践における環境の再考
第４章 環境アセスメント
第５章 環境介入
第６章 環境経験の多様性
第７章 人‐環境の実践に関する現在と将来の課題
著者等紹介
横山穣［ヨコヤマユズル］
ワシントン大学ソーシャルワーク大学院博士課程修了（Ｐｈ．Ｄ）。現在、北星学園大学社会福祉学部福祉臨床学科助教授。「社会福祉援助活動の目的・価値・原則」（『社会福祉援助技術総論』全国社会福祉協議会、１９９７年所収）。「社会福祉における価値と人間観の変遷─アメリカのソーシャルワーク史のなかで─」（『社会福祉の思想と人間観』ミネルヴァ書房、１９９９年所収）
北島英治［キタジマエイジ］
ワシントン大学ソーシャルワーク大学院博士課程修了（Ｐｈ．Ｄ）。現在、東海大学健康科学部社会福祉学科助教授。Ｐ．デイ他著『社会福祉援助技術総論』（共訳）筒井書房、１９９５年
久保美紀［クボミキ］
同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻博士課程後期満期退学。現在、福岡県立大学人間社会学部社会福祉学科助教授。『社会福祉の理論と実際』（共著）中央法規出版、１９９８年。『社会福祉の思想と人間観』（共著）ミネルヴァ書房、１９９９年
湯浅典人［ユアサノリヒト］
同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻博士課程後期満期退学。現在、文京女子大学人間学部人間学科専任講師。「ソーシャル・サポートに焦点をあてた援助についての考察」『社会福祉学』第３６－１号、１９９５年
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感想・レビュー
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ゆう。
