内容説明
今日、英米の心理療法は「強力な理論的根拠」「実施技術の明快単純さ」「クライアントに対する時間的・経済的・肉体的負担の大幅な低減」「卓越した治療効果」の4つを特徴とする〈行動療法〉が、それまでの主役であった〈精神分析〉や〈来談者中心療法〉と入れ替わってしまったといわれています。本書は、この〈行動療法〉をベースに「認知という概念」を積極的に用いることによって治療効果をより高める認知行動療法の代表とされる“認知再構成法”を、わが国での臨床例を加えて解説したものです。
目次
認知行動療法入門―再構成法による(理論的展望;行動の検査とその検討―受け入れセッション;認知再構成法―認知の同一化と認知の分析;治療のためのさまざまな方法)
認知行動療法の実際とその一般臨床における位置づけ(認知行動療法とその臨床的応用の試み;ケーススタディ;一般臨床における認知行動療法の位置づけ)