内容説明
本書は、子供の発達に関心のある研究者・教育者・両親・学生などの各方面の人々に、「子供の認知はどう発達するのか」を図形・文字認知の発達を中心に、できる限り平易に記述し、気軽に読んでいただけるようにした。
目次
１ 図形のとらえ方
２ 幼児は、図形をどのように表現するか
３ 幼児は、文字をどのようにとらえていくか
４ 幼児は、文字をどのように表現していくか
５ 幼児は、なぜ鏡文字を書くのか
６ 子供の概念形成の発達
７ 認知発達に環境は、どのように影響するか
著者等紹介
田中敏隆［タナカトシタカ］
１９２２年、大阪府に生まれる。文学博士。東京文理科大学教育学科心理学（現筑波大学心理学系）卒業。英国ダラム大学・オックスフォード大学留学（文部省長期・短期在外研究員）。大阪教育大学教授・学長・名誉教授。神戸女子大学教授・大学院文学科研究科長・名誉教授。中国河北大学客座教授。（社）日本心理学会理事長・名誉会員。第１７期、第１８期日本学術会議会員
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感想・レビュー
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つんどく
3
幼児がなぜ鏡文字を書くのか、図形をどう捉えているのか気になったので手に取った。どういう間違いが多いのか、また何歳までにどれくらいの誤答があるのか…など知れてよかった、これを知らない親御さんの中には内心で焦る人もいそうなので広まればいい。あと途中の孫たちの直筆の手紙等にホッコリさせられた。表紙の絵も。2023/11/12
nokan
1
認知発達に関する研究、特に子供を対象とした実証的研究はおもしろい。2点ほどわからなかった点を挙げる。疑問①スウェーデン滞在経験のある二人の兄妹について。「英語の発音は日本人としては上級クラスにあると思われます。」(p. 58)とあるが、スウェーデン語と英語の発音は似ているのだろうか。疑問②平仮名の「り」を回転させた文字や鏡文字を提示し、元の形に最も似ていると思う文字を選ばせるという実験は、どのような言葉掛けによって子供に考えさせたのだろうか。「最も似ている文字」という言葉に違和感を感じた。これは自分が認知2015/06/21
