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出版社内容情報
★柏書房ホームページ、佐藤卓己(京都大学助教授)連載「毒書亡羊記」第26回<『少年日本史』と『日本の思想』を探す古本まつり>にて、本書の評が読めます。
★「京都新聞」、「諸君」(2005年1月号)に竹内洋氏(京都大学教授)の書評が掲載されました。
★2月6日付「讀賣新聞」に、新谷尚紀氏(国立歴史民俗博物館教授)の書評が掲載されました。
◇重版しました◇
内容説明
理性の民主派=丸山と、東大国史の歴史神学者=平泉。危機の時代に対峙した両者の思惟様式に論理的な共通性を見出し、戦前・戦後を貫通する日本ナショナリズムを再定位する。
目次
第1章 政論記者丸山真男
第2章 歴史神学者平泉澄
第3章 正統の争い―平泉澄と丸山真男
第4章 平泉澄における忠誠と反逆
第5章 丸山真男にとっての忠誠と反逆
第6章 昭和期日本の政治主義
著者等紹介
植村和秀[ウエムラカズヒデ]
1966年京都市生まれ。1988年京都大学法学部卒業。京都大学法学部助手、京都産業大学法学部講師、助教授を経て、現在、京都産業大学法学部教授。専攻、ドイツ政治思想史・ナショナリズム研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
91
2人の日本の思想家を紹介した一冊。どちらもいろんな考察をしていたんだなと知った。2010/01/28
politics
6
政論記者・丸山眞男と歴史神学者・平泉澄と相異なる政治理念を持ちながらも、思惟様式の面ではある程度を論理的共通性があったし、二人を通して昭和期日本における政治主義を検討している。両者ともナショナリストであり、一定程度の影響力を持ったもののその理念を日本に完全に及ぼすことが出来なったのは何とも言えない感じがする。本書で特筆すべきはマイネッケの理論が軸となっている事だろう。英語圏のナショナリズム論は人口に膾炙しているがドイツ語圏等の理論は余り有名ではないため、貴重な研究になるだろう。2021/06/29
もちょ
1
日本における近代的ネイションの意識の変遷と、丸山と平泉がそれをどう受け止めたかの差異が大変面白いです2016/02/26
毒モナカジャンボ
0
かつて日本に、日本人に「主体性」を齎そうとした、スゲエ熱い二人の男がいたんですよ2023/02/07