叢書歴史学と現在<br> 専制国家史論―中国史から世界史へ

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叢書歴史学と現在
専制国家史論―中国史から世界史へ

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760116324
  • NDC分類 222
  • Cコード C3322

出版社内容情報

世界統合への接近は,従来の社会の団体的な性格を急速に解体しつつある。団体性をもたない社会と意思決定の集中した巨大な政治統合は,実は専制政治の指標であった。春秋戦国期を通じてつくりあげられてきた中国専制体制の内実を追跡し,現代社会の行手を暗示する意欲作。

第1章 専制国家認識の系譜
 第1節 中国における専制国家の発見
 第2節 中国における専制国家の形成
 第3節 戦後日本の研究動向
第2章 専制国家と封建社会
 第1節 中国社会と日本社会
 第2節 権力の編成形態
第3章 専制国家の形成
 第1節 前国家社会の発展理論
 第2節 中国専制国家の形成
 第3節 古典古代国家と日本古代国家の形成
 第4節 国家段階の位置
第4章 封建社会と専制国家の発展
 第1節 日本封建制の形成と発展
 第2節 専制国家発展のメカニズムと諸段階
第5章 近代への移行―その1 経済
 第1節 社会類型と経済発展
 第2節 中国社会の経済形態
 第3節 中国における資本主義の形成
第6章 近代への移行―その2 政治
 第1節 日本封建社会の成熟と近代国家への移行
 第2節 中国における近代移行の社会的前提
 第3節 中国における近代的統合の形成過程
終章 世界統合と社会

内容説明

世界史上を「先駆け」た中国!「メガ・コンペティション」時代の到来とともに、ヒト社会は国民国家をこえる統合段階へと、足を踏み入れようとしている。しかし社会団体を解体し意思決定を疎隔化する「世界統合」の実態は、地球大専制の別謂でもある…。『気鋭の中国史研究者が世に問う意欲作』。

目次

専制国家認識の系譜
専制国家と封建社会
専制国家の形成
封建社会と専制国家の発展
近代への移行(経済;政治)
世界統合と社会

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スターライト

5
副題にあるように、中国における専制国家の成立過程を封建期、明治維新以後のの日本と比較しながら詳述。学校の教科書で習ったような支配者層から見た権力構造というより、それを可能にした官僚、集団組織に視点を当てる。経済的な分析が多かった印象。清末から中華民国などを経て中華人民共和国が成立していく過程では、ロシア革命の影響もさることながら、一人の抜きんでた個人への崇拝傾向(孫文など)と有力者との権力闘争の展開など今の中国(今世紀になってからはまた違うようだが)の源泉を見た思いで興味深かった。2023/09/15

陽香

0
199804302012/03/19

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