ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅

ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅

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  • サイズ A5判/ページ数 2冊/高さ 23cm
  • 商品コード 9784760115150
  • NDC分類 316.88
  • Cコード C3022

出版社内容情報

★柏書房ホロコースト3部作:「ホロコースト大事典」「ホロコーストを学びたい人のために」「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅★

H・アーレントにナチズム分析のデータを与え,映画『ショアー』に唯一人の歴史学者として登場する亡命ユダヤ人ヒルバーグ。ドイツ官僚制が生んだホロコーストの全貌を明らかにした古典的名著の大幅な最新改訂版を世界に先がけて刊行。

 序文
 初版序文
第1章 予備的考察
第2章 前史
第3章 絶滅の構造
第4章 ユダヤ人の定義
第5章 収用
 1 免職
 2 アーリア化
 3 財産税
 4 凍結通貨
 5 強制労働と賃金規制
 6 特別所得税
 7 配給対策
第6章 強制収容
 1 帝国・保護領
 2 ポーランド
  追放
  ゲットーの設立
  ゲットーの維持
  押収
  労働の搾取
  食料統制
  ゲットーにおける病気と死
第7章 移動殺戮作戦
 1 準備
 2 第一波
  戦略
  移動殺戮部隊との協力
  殺戮作戦とその影響
 3 捕虜の殺害
 4 中間段階
 5 第二波
第8章 移送
 1 移送の中心的機関
 2 帝国と保護領
  追放過程
   第一の特殊問題―「混血児」と混合婚のユダヤ人
   第二の特殊問題―テレーゾエンシュタットのユダヤ人
   第三の特殊問題―移送を延期されたユダヤ人
   第四の特殊問題―監禁されているユダヤ人
  捕捉と輸送
  押収
 3 ポーランド
 4 半円形地域
  北部
   ノルウェー
   デンマーク
  西部
   オランダ33
   ルクセンブルク
   ベルギー
   フランス
   イタリア
 原注

内容説明

圧倒的なスケールで描くホロコースト史研究の金字塔。今後の議論の前提となる、驚くべき歴史的事実の宝庫。

目次

第1章 予備的考察
第2章 前史
第3章 絶滅の構造
第4章 ユダヤ人の定義
第5章 収用
第6章 強制収容
第7章 移動殺戳作戦
第8章 移送
第9章 絶滅収容所
第10章 考察
第11章 影響
第12章 その後の展開

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ルナティック

5
面白いけど難しい。初心者向きではありません。ある程度の知識がないと???状態になります。行政関連の資料なので、「一般的な」面白さを求める方は、ご注意下さい。ただ!この本「だけ」の情報もあり、その辺をムフフと読みたい方は、どうぞ!写真なしで統計的資料満載。これを面白い!と思われた方は、私と「お仲間」だと、勝手に思わせて戴きたいと思います(ニッコリ)

asukaclaesnagatosuki

2
上下巻あわせてかなりの厚さになるが、読みはじめると一気に読んでしまう。膨大な注、夥しい人名、詳細極まりない記述。第三帝国のユダヤ人政策の恐怖を描き出している。ヒルバーグはアメリカで、フランクフルト学派に属する『ビヒモス』の著者フランツ・ノイマンの教えを受けており、本書の研究計画を、恩師であるノイマンに告げた際、一生かかると言われたそうだ。ホロコーストあるいは「ショアー」の遂行過程の諸段階を知ることができる。(コメントに続く)

札幌近現代史研究所(者。自称)

0
ついに、下巻も読了し、上巻と合わせ約1100ページを完全読了した。上巻は全ヨーロッパ規模でのホロコーストの過程を淡々と主観を配して描き読むのが大変だった。下巻も中間くらいまではそれが続くが「考察」編の章からヒルバーグの本領が発揮されこれまでの膨大な史的事実の羅列が統合されていく。とにかく圧倒的なスケールとディテールで、莫大な、邦訳が殆どない資料を原注として駆使しそれが日本人読者にはキツくのしかかるが結果として戦後の戦犯の問題も含め驚くべき細密さをも兼務させ、間違いなく超一級のホロコースト研究本となっている2020/04/29

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