内容説明
不可能立体と呼ばれるだまし絵をめぐる、七つの疑問を足がかりとして、立体にできそうにない立体を可能にする方法や単に立体化するだけではなく、動きを加えることでさらなる驚きの錯覚現象を生み出す不可能モーションまで紹介。計算の代わりに、作図操作をしたり、実際に、立体を作ってからそれを削ったりという手段で、数学を使わないでも立体を設計できる方法を模索した。
目次
第1章 “だまし絵”の不思議
第2章 あり得る絵とあり得ない絵
第3章 絵を解釈するための頂点辞書
第4章 だまし絵の描き方
第5章 立体認識の原理
第6章 投影の幾何学と遠近法
第7章 正しい絵の見分け方
第8章 だまし絵の立体化と新しい立体錯視
第9章 不可能モーションの錯視
第10章 人の視覚と非直角のトリック
著者等紹介
杉原厚吉[スギハラコウキチ]
1948年岐阜県生まれ。73年東京大学大学院工学系研究科計数工学専門課程修士課程修了。工学博士。東京大学工学部教授などを経て、明治大学研究・知財戦略機構先端数理科学インスティテュート特任教授、図形計算コンサルタント。専門は数理工学。特に、計算幾何学、コンピュータビジョン、コンピュータグラフィックス。Best Illusion of the Year Contest 2010で優勝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です!!(≧▽≦)
66
先週この本の著者がテレビに出ていたので借りてみた。2019/07/24
ダンスにホン!ころりん
9
20100930第1版第1刷 150928読了 目を奪われるあの図形はペンローズの三角形というのですね。だまし絵の不思議、頂点辞書、描き方、立体錯視、そして不可能モーション…なるほどこうなっていたんだと膝をうちつつ読了。読み終わってから不可能モーション動画を見たら、図形の見方が変わっていたのも発見でした。巻末になんでも吸引四方向すべり台の組み立て方まであります。大人も子供も楽しめる本2015/09/28
磁石
7
だまし絵とは、立体に見えるのに立体ではありえないという矛盾を引き起こす錯覚。それは、人間の脳みその構造、外界を理解するために組み立てられたメソッドの墓穴。不可能であること・騙されてしまうトリックの証明と、そのトリックを使えば実際に作ることも可能。だまし絵を見てただその奇妙なねじれを楽しむのではなく、もう一歩踏み込みたいと思える人ならば、手に取って見ると楽しめます。2014/02/19
EnJoeToh
7
もっと早く読めば良かった。2012/04/27
takao
5
ふむ2023/08/05