出版社内容情報
日常接する様々な統計数字をどう読み取るか.意思決定や将来予測に役立てる知恵を伝授する.
内容説明
テレビの視聴率や血液型性格診断、偏差値、世論調査、アンケート調査から健康診断の結果にいたるまで、日常生活のあらゆる側面で接する統計数字(データ)。データとは無縁の生活を送ることができなくなった今、その意味を読み解くセンスが不可欠となってきた。本書では、データの収集方法や分析方法、結果の導き方といった統計学の考え方を丁念に解説し、批判的にデータを読み解き将来予測や意思決定に役立てるための知恵を伝授する。統計リテラシーを高めるための格好の一冊。
目次
相関関係をどう読み取るか
因果関係を検討する
もっともらしい結論に惑わされない―検定
全体の姿を推しはかる―推定
統計による予測は可能か?
健康な生活を送るための統計学〔ほか〕
著者等紹介
青木繁伸[アオキシゲノブ]
1950年香川県生まれ。79年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。保健学博士。現在、群馬大学社会情報学部情報行動学科教授。専門は統計学、疫学、公衆衛生学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
7
ジニ係数の解釈の目安は、昨今の超格差社会の程度を知るには必要である。暴動ラインはたしか0.4以上である。ここでは、0.4以上0.5未満が、「かなりの格差がある」(32頁)という。0.5以上は「何らかの是正措置が必要」。今日読んだTIME誌のサンフランシスコ市の格差は、30倍あった。ということは、最貧層と最富裕層の格差是正は必要である。日本も、同世代で例えば、年収格差が数倍というときもある。正規と非正規の相違は言うを待たない。事例として、宝くじを出して、読者層を広く想定していることが意識されている。2014/02/03
いけちゃん
1
入門向け。こんな感じの本何冊か読んでたので物足りなかった。2019/01/23
最終バック九番手
1
数式が多く眠気との戦いになってしまうが相関関係や因果関係の章は放射線量にピリピリしている人にとって有益になるはず…参考文献:あり…第1版第1刷:2009年11月30日…本体1500円2011/05/26
b0nmr
1
統計処理をする上でのポイントを理解するための本。「平均」「標本」など実生活でよく聞く統計用語の意味と考え方をやさしい言葉で説明している。数式が縦書きで見づらいので、細かい数式に関してはあと回しにするのが吉。大学新入生が統計・確率の授業を受ける前に読むとよい。2010/08/06
みにまい
0
面白そうとは思いつつ、他の本と併読でさらっとしか読めなかった。検定、標本など統計学での用語の意味を、身近な例(カブトムシから始まる標本の例えとアンケート調査など)で説明して「なるほど〜」と理解。数値を拾い出し計算するといっても、色々やり方があり、正しくというか適切に抜き出し処理しなければ、出された結果は大いに違ってくる。結果に素直に頷いてちゃ駄目なのね。2016/10/28