闇の子供たち

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  • サイズ B6判/ページ数 401p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784759260724
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

幼児売春。臓器売買。抑圧と貧困が支配するこの世界で蹂躙される子供たちの運命。日本文学史上、類例なき問題作。

著者等紹介

梁石日[ヤンソギル]
1936年大阪府生まれ。『血と骨』で第11回山本周五郎賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カープ坊や

13
ページをめくる度に 込み上げてくる怒り! 幼児の売買から幼児売買春、そして生きている幼児の心臓を摘出しての臓器移植と、映画ではとても描写出来なかったであろうストーリー展開に衝撃!!!  改めまして本書とこの映画を紹介して下さった読友様に感謝です。2019/12/14

nae

10
タイを舞台にした幼児売買春、幼児臓器売買の話。読むに耐えない描写も多かった。どこまでいっても全く救いが見当たらず、重苦しくやるせない気持ちに、、、。2020/06/13

shoko

8
南部が言った「君は所詮、この国では外国人なんだ。」という言葉に恵子はひどく打ちのめされていたようだけれど、それが事実なんじゃないか、と思ってしまった。外国人としてそのことを前提にし、その上で「闇の子供たち」に対し何ができるのかを考えた方が良いと感じたが、その考え方はやはり物事を一過性のものとしか見ていない浅い考えなのだろうか。私はタイに行ったことはないが、タイ旅行に行く友人はたくさんいる。自分らが買い物等楽しんでいるすぐ真横で、こんなことがあるということを日本人はどれだけの重さを持って知っているのだろう?2011/07/18

りえ

6
貧しいこどもの人身売買と、そういった状況を何とかしようとする人達の物語。現実にもこういうことはあるとは知っているけど、生々しい描写には驚きました。世の中は経済力ってことはわかっているけど、貧しい人達の運命はこれからも変わることがないのかと思うと、胸がしめつけらるような気持ちになりました。2015/01/16

せがわ

6
題材については既に知っていたので置いておいて、登場人物にいらいらしながら読了。センターで働く人は結局その地域に溶け込む努力もせず(ショルダーバッグでうろついているあたり何も分かっていない)、高いところから理想論を振り回して現状を冷静に見ることもままならず、事態を悪化させている。その愚かさを筆者は書きたかったのかなと理解した。その点では優れていると思う。私はナポパーンや恵子のような行動にはどうしても同調できない。南部の最後の言葉はある意味事実。そこを踏まえたうえで読者は考えるべきだと問われているのではと思う2010/10/24

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