内容説明
日本的状況の闇のただなかを生きる強靱な精神が、現実の生と解放への闘いを語る。抵抗の在日文化について、日本文学の閉鎖性について、表現と差別について、民族と国家、難民について…。自らの内面を語りつつ世界に連なる、真にアクチュアルな評論集。
目次
闇の想像力
鎖国の中の戦後文学
否定の同時性と言葉
遙かなる境界線
激動の世界とマルクス主義
断ち切られる過去と未来
在日文学の可能性
門戸は開かれた―映画『月はどっちに出ている』の完成に際して
新宿梁山泊よ、過激に地の果てをめざせ
呉日(オウイル)のイマージュ〔ほか〕