内容説明
本書は、映画にあらわれた被差別の歴史を、中世から現代まで、時代を追って紹介したものですが、そこに描かれた題材には、部落問題あり芸能民の生活実態ありで、多少、幅があります。
目次
中世(もののけ姫)
近世(侠客春雨傘;鞍馬天狗角兵衛獅子 ほか)
近代(破戒;無法松の一生 ほか)
現代(にあんちゃん;人間みな兄弟 ほか)
著者等紹介
中尾健次[ナカオケンジ]
1950年生。大阪教育大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かやは
8
日本映画において部落差別がどう描かれているか、という著書。映画のあらすじ説明が主で、被差別の歴史はそこまで詳しく書かれているわけではない。なのでこの一冊だけで過去の経緯を知るのは難しいだろう。私は部落差別とは職業差別に根ざしており、その方たちがたまたま住んでいる場所が部落なのだと思っていたので「部落のある所は、きまって人間が住むのに適さない条件を一つ以上備えている」というのには驚いた。職業が存在している以上、それは世の中に必要とされていることだ。何故日本にこのような差別が生まれたのか、もっと知りたい。2015/01/22
おとう
0
無法松の一生、にあんちゃん、王将、人類みな兄弟2014/10/28