内容説明
言語学に「革命」をもたらしたとされる生成文法理論が台頭して約半世紀。その革命性は今世紀に入って一層勢いを増している。本書は、生成文法理論の本質的な諸特徴を「抽象性の重視」と「最適性の追究」に分類し、それぞれの特徴について言語分析上の意義、利点、成果などを具体的に例証・解説する新たな試み、学派を超えた今後の言語研究へ受け継がれるべき生成文法革命の功効を解き明かす。
目次
言語研究における「革命」
階層的統語構造
基底構造と派生
空範疇
非顕在的移動とLF
言語運用と言語能力
普遍文法と言語記述
無限性を保証する有限装置
予測可能性
言語獲得と原理とパラメータのアプローチ
理論の簡潔性と非余剰性
最適性の概念をめぐって
生成文法理論と言語の起源・進化の研究
著者等紹介
中島平三[ナカジマヘイゾウ]
東京都出身。1946年生まれ。学習院大学文学部英米文学科教授。Ph.D.
池内正幸[イケウチマサユキ]
新潟県出身。1949年生まれ。津田塾大学学芸学部英文学科教授。博士(文学)
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